“下戸”の読み方と例文
読み方割合
げこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういって、彼が十円札を二枚つき出すと、婆やは、彼の下戸げこを知っているので、「マア、お酒でございますか」と妙な顔をした。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
僕は芳烈な一樽の清酒を貰っても、それを味わい尽くす資格を持たない下戸げことして、今日こんにちまで世間から教育されて来たのである。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
下戸げこの半七はいよいよ酔い潰れたので、広小路から駕籠を頼んで貰って、その晩の四ツ(午後十時)過ぎに神田の家へ帰った。
半七捕物帳:13 弁天娘 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)