“今日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんにち45.5%
きょう31.3%
けふ18.2%
こんち3.8%
いま0.5%
けさ0.2%
きょうび0.1%
けう0.1%
こんじつ0.1%
こんちや0.1%
コンチ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし其れにもかゝはらず東京市中の散歩に於て、今日こんにちなほ比較的興味あるものは矢張やはり水流れ船動き橋かゝる処の景色である。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
今日こんにち身装なりこしらえがくすんでも居ず華美はででも無い様子、ちょっと適当のなりに拵え、旧九月四日の事でございましたが
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「やはり、おうちにおいたほうがよかったかな。」とおもっていたところへ、とくちゃんが今日きょう、へびのはなしをしたからです。
もののいえないもの (新字新仮名) / 小川未明(著)
ここに馬車の休憩所ありて、馬にみずかい、客に茶を売るを例とすれども、今日きょうばかりは素通りなるべし、と乗り合いは心々におもいぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昧爽まいさうける市街しがい現象げんしやううておもむきへんじ、今日けふ此頃このごろいたりては
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
春の野に迷ひ出でたはつい昨日きのふ旭日あさひにうつる菜の花に、うかるゝともなく迷ふともなく、廣野ひろのまく今日けふまでは。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
生憎あいにく今日こんちは留守にいたしやして——まあ吾家うちに不幸がごはしたもんだで、その礼廻りに出掛けやしてなあ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「歌の先生、どうだ歌先、ちょっと奥さん、はははは、今日こんちア。」と、けろりと天井を仰いだが、陶然として酔える顔色がんしょく、フフンといって中音になり、
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おなじ時代を歩んでいるのではあるが、まあ、なんと、今日いまから見れば、そんな些事ことを——といわれるほどの、何もかもの試練にさらされて来た人たちだろう——
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
自分の小説は、とびが出るか、たかが出るか、難産中で今日いまの処は何とも言へぬが、三十三四の、脂肪切あぶらぎつた未亡人を主人公に、五六十回続けて見ようと思ふが、問題が問題であるから
未亡人と人道問題 (新字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)
こう云うからわっちも困って、兎も角粂さんに逢ってからの事に仕ましょうといって、今日けさわざ/\おめえさんのとこへ訪ねて来たんですが、お前さんも矢っ張お嬢様と何処までも添い遂げるという御了簡があるんですか、ないんですか
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今日けさのはおおきに勝手が違った。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「旦那は奥様にゃ頭が上んなさらねいから、お邸ん中のこたあ何にも御存知ねいが、ちょっとでも奥様の御機嫌をそこねりゃ、今日きょうびたちまちこれでさあ!」とホセはもう一度頸へ手をやった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
早や日数経て、今日けうの日も
哀詩数篇 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
「島野さんもあんなことにおなりになって、あたくしどもも残念に思って居ります。今日こんじつ、慰霊祭があるのですが、あなたもおいでくださるのでしょう」
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
今日コンチは、御用はありませんか トウフヤが来ました、アウーイ エー アウーイ」
一九二七年春より (新字新仮名) / 宮本百合子(著)