“害”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あや38.6%
そこな32.2%
がい12.9%
そこ9.9%
そこの1.8%
1.8%
そこなひ1.2%
いた0.6%
げえ0.6%
こわ0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“害”を含む作品のジャンル比率
文学 > イタリア文学 > 詩50.0%
文学 > フランス文学 > 小説 物語15.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「平次、春日邦之助殿の潔白けつぱくはそれで相解つたが——本多右馬之丞殿をあやめた下手人は何者だ。それが解らぬうちは——」
尤も人をあやめたり、非道なことをするのはその手下、わけても飴屋に化けた甚助の惡業で、お歌はそれをどんなに嫌がつたことでせう。
文化存在の理解の要諦ようたいは、事実としての具体性をそこなうことなくありのままの生ける形態において把握することである。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
もしかかる観念に虐げられてその幸福を傷つけるならば、その人はみずからの気分によりてみずからをそこなうものである。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
「まあいいや、二月の末まで待ってみよう。がいはしないとあいつは約束したんだから、たいてい大丈夫だいじょうぶだろう」
天下一の馬 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
けっして何等なんらがいをもくわえぬとうことをまちひとられているため
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
曹操の乗っていた馬が、どうしたのか、ふと、野鳩の羽音におどろいて、急にはねあがり、麦畑へ狂いこんで、麦をそこねた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
管弦楽を指揮したサージェントが、甚だ不満足であるとしても、はなはだしくシュナーベルの黄金盤をそこねるとは言われない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
人間も性悪しとてむやみに鞭撻を加へて教育すればますますその性をそこのふて悪くするに相違なしと思ふ。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
手と目とをそこのうて、しかも第二者のごうは依然として変らぬ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「でもね、親分。——犬が女を殺した事だけは本当ですぜ。上根岸の寮で、元吉原なかで鳴らした、薄雲花魁おいらんられたんで」
そこで、こいつを拘引して調べると、これが出刃打ちの連中だ。ところがね、ちょうどその晩兼六園の席貸しな、六勝亭、あれの主翁あるじ桐田きりたという金満家の隠居だ。この夫婦とも、何者の仕業しわざだか、いや、それは、実に残酷にられたというね。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
我等のうけしそこなひをわれら誰にも赦すごとく、汝も我等の功徳くどくを見たまはず、聖惠みめぐみによりて赦したまへ 一六—一八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我おもへらく、彼等は我等のために嘲られてその怨み必ず大ならんとおもはるゝばかりのそこなひをうけ詭計たくらみにかゝるにいたれるなり 一三—一五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「とんでもないこと、大体、張飛は今までも、酒のために色々と失敗をしている。その上、成都の美酒を送れとは、せぬことを申すものかな。彼美酒に酔うて、ついには張郃にいためられるに至ろうも知れぬ」と、忿懣ふんまんの色を顔にみなぎらせた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なげえ間お世話になり、たけえ給金も戴きました、お側にいて見れば、誠にどうも旦那さまは衆人ひとにも目をかけ行届きも能く、どうも結構な旦那さまだが、此の二十枚の皿が此処こゝうちげえだ、いや腹アお立ちなさるな、私は逃匿にげかくれはしねえ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「一体諸君はよく菓子を好かれるが、一回におよそどの位食べるんですか、と先生が言うから、そうです、まあ十銭から二十銭位食いますって言うと、それはエラい、そんなに食ってよく胃をこわさないものだと言われる。ええ、学校へ帰って来て、夕飯を食わずにいるものも有ります、とやったさ」
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)