“害”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あや38.9%
そこな29.0%
がい15.8%
そこ9.0%
1.4%
そこの1.4%
1.4%
そこなひ0.9%
わざはひ0.5%
いた0.5%
げえ0.5%
ころ0.5%
こわ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まぎれもない、昨夜平次が枕元から盜られた短刀。曲者はこれで植惣をあやめた後、三つ葉葵を散らした鞘だけは持つて歸つたのでせう。
皆西洋の歌曲を採り、之が歌詞に代ふるに我歌詞を以てし、単に字句の数を割当るに止まるが故に、多くは原曲の妙味をそこなふに至る。
「四季」緒言 (新字旧仮名) / 滝廉太郎(著)
「じつは、森のなかを(1)一角獣いっかくじゅうがかけまわっておって、ひどいがいばかりしておる。まず、こいつを生けどりにしてもらいたい。」
「近代的」親切であらうが、これによつて祭典の荘厳と気品はひどくそこなはれたことはたしかだ。まことの信仰の為しうるところではない。
君臣相念 (新字旧仮名) / 亀井勝一郎(著)
韓王かんわうはじもちひず、きふなるにおよんですなはりてしん使つかはす。秦王しんわうこれよろこび、いま信用しんようせず。李斯りし姚賈えうかこれこれそしつていは
人間も性悪しとてむやみに鞭撻を加へて教育すればますますその性をそこのふて悪くするに相違なしと思ふ。云々うんぬん
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「でもね、親分。——犬が女を殺した事だけは本当ですぜ。上根岸の寮で、元吉原なかで鳴らした、薄雲花魁おいらんられたんで」
我おもへらく、彼等は我等のために嘲られてその怨み必ず大ならんとおもはるゝばかりのそこなひをうけ詭計たくらみにかゝるにいたれるなり 一三—一五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
わざはひの甚しからぬも、商工わたらひさまたげ物を破りて、垣の隣のそしりをふせぎがたく、害の大なるにおよびては、家を失ひ、国をほろぼして、天が下に笑を伝ふ。
送れとは、せぬことを申すものかな。彼美酒に酔うて、ついには張郃にいためられるに至ろうも知れぬ
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たけえ給金も戴きました、お側にいて見れば、誠にどうも旦那さまは衆人ひとにも目をかけ行届きも能く、どうも結構な旦那さまだが、此の二十枚の皿が此処こゝうちげえだ、いや腹アお立ちなさるな
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大岡殿に向ひいな昌次郎夫婦をころせし者傳吉の外には御座ござなく其故は昌次郎女房にようばうは元傳吉が妻にて傳吉はたゞ今の妻專と密通みつつう仕つり母諸共梅は離別りべつせられ道路だうろ餓死がし仕るべき有樣なるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一回におよそどの位食べるんですか、と先生が言うから、そうです、まあ十銭から二十銭位食いますって言うと、それはエラい、そんなに食ってよく胃をこわさないものだと言われる。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)