“障碍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうがい70.9%
しょうげ8.9%
しやうがい6.3%
さまたげ5.1%
しやうげ3.8%
さはり2.5%
こだわり1.3%
ハードル1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のがれることも出来ない網にかかったと申されましたが、私はどのような障碍しょうがいにあいましょうと、一人で降りて行きとうございます。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)
両親はそれと知らないで、其の日を命日にして、供養してくれるのはありがたいが、仙界ではそれが障碍しょうげになって、修行の邪魔になる。
女仙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
だが、事實を事實とすれば、僕等の結合は結婚によつてきよめられ固められない限り存在しない。實際上の種々の障碍しやうがいが、他の計畫にも反對する。
又己の受けし愛の幾許浅く、人のかはせるなさけの幾許篤からんかを想ひて、又己の恋の障碍さまたげの幾許強く、人の容れられぬ世の幾許狭からんかを想ひて。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
なれど隠者は悪魔ぢやぼ障碍しやうげなほもあるべいと思うたれば、夜もすがら御経の力にすがり奉つて、目蓋まぶたも合はさいであかいたに、やがてしらしら明けと覚しい頃
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
又萬一夫の目にでも觸れてあの人の幸福の障碍さはりにでもなつたら大變だと思ふと、性來臆病な私は、郵送しやうかしまいかとの不決斷にまた/\以前にも増した煩悶の幾日を送る事になつた。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
此世界では斯る男性的な、率直な方法が、何の障碍こだわりも無く行われるので詐欺、放火、毒殺などの女性的な、迂曲まわりくどい方法は流行はやらぬ、此世界では良心や温情は罪悪である、正義や涙は篦棒べらぼうである。
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
障碍ハードル容易やすく越ゆべし汝が脚の逞しくして長きを見れば
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)