“こだわり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
拘泥40.0%
悪関係20.0%
礙滞20.0%
障碍20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は別に義憤を感じてここに立ち上った英雄ナポレオンでは決して無く、私の所論が受け容れられる容れられないに拘泥こだわりなく、一人白熱して熱狂しようとする——つまりこれ
FARCE に就て (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
悪戯児いたずらっこ悪関係こだわりから、火の番の立話、小紅屋へ寄ったまで、ちょっと時間が取れている。昼間近所へ振売だ、と云う。そんなお尻は鳶のつつくが落だ、と云う。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山田を始め七人の運命は、何のうたがいを挟む余地もなく、簡単に、礙滞こだわりなく、至極男性的に、明白に処断されたのは勿論である。
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
此世界では斯る男性的な、率直な方法が、何の障碍こだわりも無く行われるので詐欺、放火、毒殺などの女性的な、迂曲まわりくどい方法は流行はやらぬ、此世界では良心や温情は罪悪である、正義や涙は篦棒べらぼうである。
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)