“さまたげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サマタゲ
語句割合
64.1%
障碍10.3%
妨害7.7%
妨碍5.1%
5.1%
2.6%
2.6%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若い者の事だから、決して責めるではないが、身分違ひの者とさういふ事をすると、出世のさまたげになるからせと書いてあるのです。
反古 (旧字旧仮名) / 小山内薫(著)
ゆくてのさきの障碍さまたげを、もどかしとてや、力足ちからあし
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
殺し金子きんす五百兩奪取うばひとり其後藤澤宿の大津屋と申旅籠屋はたごやへ入夫と相成あひなりし處三五郎度々どゝ無心むしんに來りしがわが惡事を皆こと/″\りたる三五郎なる故後日ごにち妨害さまたげと存じあざむきて鈴ヶ森まで連出つれいだし終に三五郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ロミオ その鶴嘴つるはし鐵梃かなてこ此方こちへ。こりゃ、この書状しょじゃうをば、明日あすはや父上ちゝうへとゞけてくれ。その炬火たいまつをこちへ。さて、しか申附まうしつくる、如何いかこと見聞みきゝせうとも、こと/″\立離たちはなれ、わし仕事しごと妨碍さまたげをばすまいぞよ。
異様な風俗の沙門しゃもんが一人、姿を現したと思いますと、看督長はたちまち弓をすてて、往来のさまたげをするどころか、そのままそこへひれ伏しながら、まるでみかどの御出ましを御拝み申す時のように
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その不意打ふいうちの行為が僕の父の矜尚の過程に著しいさまたげを加へたから父は忽然こつぜんとして攻勢にでたのではなかつたらうか。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
ただし一年三百五十四日の内、正月節句風雨のさまたげなどにて六十日も休むとして、二百九十四日に銀一貫五百八十七匁六分なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
座頭ざとうむくと起直おきなほつて、はらて、道端みちばたにあつて往来わうらいさまたげなりと、二三十にんばかりにてもうごかしがたき大石だいせきかどをかけ、えいやつといふて引起ひきおこし、よりたかくさしげ、谷底たにそこ投落なげおとす。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)