さまたげ)” の例文
自分ははるか中空をもつと高い方を何ものにもさまたげられることなく悠々と巨大に傍若無人に吹き抜けて行くのであつた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
異様な風俗の沙門しゃもんが一人、姿を現したと思いますと、看督長はたちまち弓をすてて、往来のさまたげをするどころか、そのままそこへひれ伏しながら、まるでみかどの御出ましを御拝み申す時のように
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)