“遮那王”の読み方と例文
読み方割合
しゃなおう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪の日の常磐ときわ御前に、眼をしばたたき、鞍馬の遮那王しゃなおう牛若が、僧正ヶ谷で、夜ごと、天狗てんぐから剣法をうけて、京を脱出するところへくると
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「六波羅からお預かりの者ですが、遮那王しゃなおうの行跡、目にあまるものがあります。らしめのため鐘楼へくくりつけましたゆえ、おふくみ下さい」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その吉光御前というお方こそ、自分が主命をうけて、機会さえあれば世に出そうと苦心している鞍馬の稚子ちご遮那王しゃなおう従姉いとこにあたる人なのであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)