“天狗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんぐ98.7%
テング1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとが何かいうと、けッという奇怪な、からす天狗てんぐの笑い声に似た不愉快きわまる笑い声を発するのである。ゲエテ一点張りである。
ろまん灯籠 (新字新仮名) / 太宰治(著)
やがて、こぶみねのてッぺんにある、天狗てんぐ腰掛松こしかけまつの下にたった竹童ちくどうは、頓狂とんきょうな声をだしてキョロキョロあたりを見まわしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石匕 石鏃せきぞく石錐抔いしきりなど同質どうしつにして其大さ是等の五倍或は十倍なる物有り。形状けいじよう長方形ちようはうがた橢圓形たいえんがた三角形さんかくがた等の不規則ふきそくなるものにして一部に必ずみじかき把柄有り。此の如き石器せききぞく天狗テング飯匙メシカヒぶ。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
狐ノ屁玉ヘダマ、妙な名である。また天狗テング屁玉ヘダマという。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)