“石鏃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきぞく62.5%
いしのやのね12.5%
いしやじり12.5%
やじり12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渡島國凾舘住吉町をしまのくにはこたてすみよしてう後志しりべし國余市川村、石狩いしかり空知監獄署用地ソラチかんごくしようようち日高ひだか捫別舊會所もんべつきうくわいじようら等よりは石鏃せきぞくを入れたるまま土器どき掘出ほりだせし事有り。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
しかるにこの辺に神軍かみいくさの伝説のこり、また石鏃いしのやのねなど出る。墓の構造、埋め方からして経盛時代の物にあらず。故に上古の墳墓制、史書に載らざる時代の制を考えうるに、はなはだ有効の材料なり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
また『神箭かみやの水』ともいいますが(新編武蔵風土記稿)これは池畔から石鏃いしやじりが沢山出たからでしょう。土地の人は『井の頭池』といいます(庶民史料)。
犬の生活 (新字新仮名) / 小山清(著)
私は時々大石の上に足を止めて、何時か姿をあらはし出した、槍ヶ嶽の絶巓ぜつてんを眺めやつた。絶巓は大きな石鏃やじりのやうに、夕焼の余炎が消えかかつた空を、何時も黒々と切り抜いてゐた。
槍ヶ岳紀行 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)