“やじり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤジリ
語句割合
78.7%
矢尻6.4%
家尻4.3%
矢鏃4.3%
屋尻2.1%
2.1%
石鏃1.1%
箭鏃1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、鞍の上でのけったが、と踏みこたえて、片手でわが眼に立っている矢を引き抜いたので、と共に眼球も出てしまった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後で調べて見ると、鷹の羽をいだ箆深眞矢で、白磨き二寸あまりの矢尻には、松前のアイヌが使ふと言ふ『トリカブト』の毒が塗つてあつたと言ふことです。
投出したるに彌助は再び驚き彌々盜賊に相違なしれは何でも何所ぞの家尻を切て盜みし金ならん身形りをして大金を持て居るは愈々推量の通りならんな奴にひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
李は嚢にあらん限りの薬をかれらにも施すと、いずれも奪い合って飲みましたが、それは怖ろしい毒薬で、怪鳥や猛獣をすために矢鏃に塗るものでありました。
難に会ったものは近所の町医で、被害品は金が三両、第二は質屋の屋尻切り、第三は酒のうえで朋輩どうしがけんか口論に及び、双方傷をうけたからしかるべく取り扱ってくれという訴えでした。
すぐ角を曲るように、樹の枝も指せば、おぼろげな番組の末にの標示がしてあった。古典な能の狂言も、社会に、尖端を飛ばすらしい。けれども、五十歩にたりぬ向うの辻の柳も射ない。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は時々大石の上に足を止めて、何時か姿をし出した、槍ヶ嶽の絶巓を眺めやつた。絶巓は大きな石鏃のやうに、夕焼の余炎が消えかかつた空を、何時も黒々と切り抜いてゐた。
槍ヶ岳紀行 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
的の真ただ中に箭鏃のさきは触れた。女は何とすることも出来無かった。其儘に死にでもするように、息を詰めるより外はなかった。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)