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家尻
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やじり
ふりがな文庫
“
家尻
(
やじり
)” の例文
この
鋸
(
のこぎり
)
で
難
(
なん
)
なく
切
(
き
)
れる
家尻
(
やじり
)
を五つ
見
(
み
)
て
来
(
き
)
ましたし、
角兵ヱ
(
かくべえ
)
は
角兵ヱ
(
かくべえ
)
でまた、
足駄
(
あしだ
)
ばきで
跳
(
と
)
び
越
(
こ
)
えられる
塀
(
へい
)
を五つ
見
(
み
)
て
来
(
き
)
ました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
投出
(
なげいだ
)
したるに彌助は再び驚き
彌々
(
いよ/\
)
奴
(
きやつ
)
盜賊に相違なし
那
(
あ
)
れは何でも何所ぞの
家尻
(
やじり
)
を切て盜みし金ならん
那
(
あん
)
な
身形
(
みな
)
りをして大金を持て居るは
愈々
(
いよ/\
)
推量
(
すゐりやう
)
の通りならん
此
(
こん
)
な奴に
商
(
あきな
)
ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
藤四郎の眼にとまった
彼
(
か
)
の男は、石原の松蔵という
家尻
(
やじり
)
切りのお尋ね者であった。かれは
詮議
(
せんぎ
)
がだんだんに厳しくなって来たのを覚って、どこへか高飛びをする積りであるらしい。
半七捕物帳:31 張子の虎
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
是は芝
赤羽根
(
あかばね
)
の勝手ヶ原の
中根兵藏
(
なかねひょうぞう
)
という
家持
(
いえもち
)
町人の所へ忍入り
家尻
(
やじり
)
を切って
盗取
(
ぬすみと
)
った八百両の内の古金で、皆此の通り三星の刻印の有る古金で有るに
依
(
よっ
)
て、
其方
(
そち
)
が唯貰ったでは言訳が立たぬ
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
なすか又は
家尻
(
やじり
)
にても切しならん
渠
(
かれ
)
は元浪人者だと云から
表向
(
おもてむき
)
は一文貰ひ
内職
(
ないしよく
)
には
押込
(
おしこみ
)
夜盜
(
よたう
)
をするに相違なし
兎角
(
とかく
)
然樣
(
さう
)
なければ金の出來る
筈
(
はず
)
はなし
假令
(
よしや
)
然樣なくとも我が
胸算
(
むなさん
)
の相違なれば
奴
(
きやつ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
尻
常用漢字
中学
部首:⼫
5画
“家尻”で始まる語句
家尻切