“家尻切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やじりきり50.0%
やじりき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ありゃお前悪い料簡りょうけんだぜ、巳之はあれから身を持ち崩して、泥棒、家尻切やじりきり、人殺しまでやるそうだ、言わば十二支組の面汚しさ。
女は柳橋の小雛で、男は秩父の熊吉、この熊吉は巾着切きんちゃっきりから仕上げて、夜盗や家尻切やじりきりまで働いた奴、小雛はそれと深くなってしまって、土地にもいられないような始末になる。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「人間わづか五十年、一人殺すも千人殺すも、とられる首はたつた一ツ、とても悪事を仕出しだしたからは、これから夜盗、家尻切やじりきり……。」
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
さあ如来衛門出てうせろ! 尋常に姿を見せるがいい! うぬは泥棒か家尻切やじりきりか、他人ひとの館へ忍び込み、大事な女を盗もうとは、それでも達者だてしゃかそれでも達者か!
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)