“家尻”の読み方と例文
読み方割合
やじり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こののこぎりなんなくれる家尻やじりを五つましたし、角兵ヱかくべえ角兵ヱかくべえでまた、足駄あしだばきでえられるへいを五つました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
投出なげいだしたるに彌助は再び驚き彌々いよ/\きやつ盜賊に相違なしれは何でも何所ぞの家尻やじりを切て盜みし金ならんあん身形みなりをして大金を持て居るは愈々いよ/\推量すゐりやうの通りならんこんな奴にあきなひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
藤四郎の眼にとまったの男は、石原の松蔵という家尻やじり切りのお尋ね者であった。かれは詮議せんぎがだんだんに厳しくなって来たのを覚って、どこへか高飛びをする積りであるらしい。
半七捕物帳:31 張子の虎 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)