“越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こ60.2%
こし11.6%
ごし10.5%
ご5.6%
こえ2.3%
えつ2.3%
ごえ2.1%
おこ0.9%
こゆ0.9%
ゑつ0.7%
よこ0.5%
コシ0.5%
こす0.2%
こせ0.2%
おつ0.2%
く0.2%
こさ0.2%
こオ0.2%
コエ0.2%
ゴエ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうろくされたおじいさんは、このびんの中(なか)に見(み)える男(おとこ)が、いつか、あの山(やま)を越(こ)えてくるのだと思(おも)われたのであろう、と考(かんが)えました。
びんの中の世界 (新字新仮名) / 小川未明(著)
近くこれを同じ越後について見るに、魚沼郡に接して古志郡の名がある。古志はすなわち越(こし)で、古えの越人(こしびと)の名の保存せられたもの。
「ケット」と「マット」 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
十一二の編(あみ)さげで、袖(そで)の長いのが、後(あと)について、七八ツのが森の下へ、兎(うさぎ)と色鳥ひらりと入った。葭簀越(ごし)に、老人はこれを透かして
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
春蚕(はるご)の済んだ後で、刈取られた桑畠(くわばたけ)に新芽の出たさま、林檎(りんご)の影が庭にあるさまなど、玻璃(ガラス)越(ご)しに光った。お雪は階下(した)から上って来た。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
勘次(かんじ)はそれでも他(た)に分別(ふんべつ)もないので仕方(しかた)なしに桑畑(くはばたけ)を越(こえ)て南(みなみ)へ詑(わび)を頼(たの)みに行(い)つた。彼(かれ)は古(ふる)い菅笠(すげがさ)を一寸(ちよつと)頭(あたま)へ翳(かざ)して首(くび)を蹙(ちゞ)めて行(い)つた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
宣城(せんじょう)郡、当塗(とうと)の民に劉成(りゅうせい)、李暉(りき)の二人があった。かれらは大きい船に魚や蟹(かに)のたぐいを積んで、呉(ご)や越(えつ)の地方へ売りに出ていた。
「さようならば、御免を蒙(こうむ)りまする。伊賀越(ごえ)でおいでなすったお客じゃないから、私(わし)が股引(ももひき)穢(むそ)うても穿(は)いて寝るには及ばんわ、のうお雪。」
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ほて、お母はん一遍本人を越(おこ)しやす、私からよう言うて聴かすさかい、いうておくれやすので、それで今日あの子もちょっと屋形(やかた)へいとります。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
聞しが其の音節調子重(おもき)を負ふて米山を越(こゆ)るによく適(かな)ひたり拍子詞(へうしことば)にソイ/\といふは嶮しけれども高からぬゴロタ石の坂を登るを
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
平次はお越(ゑつ)の後姿が廊下に消えると、踏臺を戸棚の前に持つて行き、硫黄附木(いわうつけぎ)を一枚灯(とも)して、念入りに戸棚の上を調べ始めました。
◎此の屋敷で一月一杯居りましたが、京都の西郷さんから京の屋敷へ来いと兵隊を迎へに越(よこ)して呉れましたから、丁度晦日(みそか)に伏見を立つて京都の薩邸へ這入りました。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂、楢崎竜、川田雪山(著)
斉明天皇の御代、越(コシ)の国司、阿倍比羅夫出羽方面の蝦夷地を経略して齶田(アキタ)(今の秋田)渟代(ヌシロ)(今の能代)津軽に到り、遂に北海道に及ぶ。これ津軽の名の初見なり。
津軽 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
以て小林軍次郎召使(めしつかひ)惣助同道にて早々本陣へ罷り越(こす)べき旨申達せしに軍次郎は大に驚(おどろ)き惣助を腰繩にて召連來(めしつれきた)れば直に惣助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以て大坂へ申越(こせ)ば然ば急々上京すべし尤とも此度(このたび)は大坂表へ繰込(くりこみ)の節(せつ)より一際(ひときは)目立樣にすべしと伊賀亮(いがのすけ)は萬端に心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ハッと心附(こころづい)て、また一越(おつ)調子高に
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「俺(お)らがにも越(く)せ」
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
持出て次右衞門に向ひ越前守より申越(こさ)れし段上樣へ申上候處御滿足(まんぞく)に思召(おぼしめ)し明日巳(み)の刻に越前役宅へ參るべしとの上意(じやうい)なり是は余が所持(しよぢ)の品如何敷(いかゞはしく)候へども其方へ遣(つか)はすとて一刀(かたな)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
草山(くさやま)越(こオ)えて、野(の)を越(こ)えて
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
乙の類 延、要、曳、叡、江、吉、枝、兄、柄(これは「枝(エ)」「兄(エ)」「江(エ)」「笛(フエ)」「鵼(ヌエ)」「吉野(エシヌ)」「消(キエ)」「絶(タエ)」「越(コエ)」等に用いられる)
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
深良越(ゴエ) 山の背低くわく 霧は、直(タダチ)に湖の面にさがる
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)