“一越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちおつ25.0%
いちこち25.0%
いっこつ25.0%
ひとこし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それゃアもう」と一越いちおつ調子高に云ッて、文三を云い消してしまい、また声を並に落して
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
すぐれた名品の楽器なども、わざとらしくなく宮はお取り出しになって、参入者たちへ提供され、一越いちこち調で「桜人」の歌われるのをお聞きになった。
源氏物語:48 椎が本 (新字新仮名) / 紫式部(著)
とお言いになると、大将はうやうやしく琴を受け取って、一越いっこつ調のはついとの標準のを置き全体を弾き試みることはせずにそのまま返そうとするのを院は御覧になって
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
白ノ一越ひとこし縮緬ノ裾模様ニ図案化シタ樹木ノ枝ヲ黒ノ濃淡デ現ワシ、周囲ヲ淡イブルーデ影ノヨウニ絵取ッタモノヲ着テイル。おくみニモブルーノ裏ガチラツイテイル。
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)