“音”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
53.3%
おと36.5%
おん6.4%
1.4%
いん0.7%
0.5%
こゑ0.4%
おど0.2%
オン0.2%
こえ0.1%
(他:4)0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“音”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)36.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語15.5%
文学 > 日本文学 > 詩歌14.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そうして、そのなめらかな水面を、陽気な太鼓の音、笛の、三味線の音がしらみのようにむずかゆく刺している。
ひょっとこ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ただそこにたたずんだまま、とぼしい虫のに聞き入っていると、自然と涙が彼の頬へ、冷やかに流れ始めたのである。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
非道ひどいヒステリーの夫人や未亡人が、妙な神様や気合術なぞに凝り固まっておとなしくなったなぞいう例がいくらもある。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
彼方かなたおと名高なだかきチヤーチの一軍いちぐん華々はな/″\しき勝敗しようはいけつせんことを。
「ちょッとお話の途中ですが、貴様あなたはその『冬』というおんにかぶれやアしませんでしたか?」と岡本はたずねた。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そのおん柔媚じゅうびなれども言々風霜をさしはさみて、りんたり、烈たり。馭者は感奮して、両眼に熱涙を浮かべ、
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うまのとどともすれば松蔭まつかげでてぞつるけだし君かと 〔巻十一・二六五三〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
宇治川うぢがはふねわたせをとばへどもきこえざるらしかぢもせず 〔巻七・一一三八〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「あの初めに——笛は五声八いんうつわ、四徳二調の和なりとある」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こらへかねたる樣子やうすは五いん調子てうしにあらはれぬ。
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さうして、時々声に出してジユする経のモンが、物のタトへやうもなく、さやかに人の耳に響く。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうして、時々聲に出してジユする經のモンが、物のに譬へやうもなく、さやかに人の耳に響く。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
さきはひのいかなるひと黒髪くろかみしろくなるまでいもこゑく 〔巻七・一四一一〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
さるのなくこゑてんに響き、蝉のさえづり地にみてり。
「さあ、いぎおどないがけあな。くぢいやうだけあな。」
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「さあ、いぎおどないがけあな。くぢも無いようだけあな。」
鹿踊りのはじまり (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「ぢや、お前のイチを取つて英一とするか? だがそれぢや弟の英二郎とオンがつくからな?」
父を売る子 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
蓬莱建介は、何のことだかわからないが、彼女のつけたアダナのオンがよいと云った。
華々しき瞬間 (新字新仮名) / 久坂葉子(著)
ここには鳥のこえ、散る花などの印象が、単に暦の知識という以上に複雑な連想によって、屈曲されつつ現わされている。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
かくてかの靈、聲姿ともにゆかしく、その初のことばに添へて物言へり、されど奧深くしてさとるをえざりき 三七—三九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
今昔物語には、此の大臣もまた「形美麗に有様いみじきこと限りなし」「大臣のおん形ごゑ気はひたきものよりはじめて世に似ずいみじきを云々」と記しているので、われ/\は富貴と権勢と美貌と若さとに恵まれた驕慢きょうまんな貴公子を、直ちに眼前に描くことが出来る。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
谷かげに今日も来にけり山みづのおのづからなるをときこえつつ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
あつい、といふ。シラブルと、発音と、意味の、きはだつて孤立した三つのものゝ重なりの単純な効果のめざましさに、谷村は心を奪はれた。