“鳴音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なくね50.0%
なくこゑ20.0%
なきごえ10.0%
なるおと10.0%
めいおん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折から梢の蝉の鳴音をも一時めるばかり耳許近く響き出す弁天山の時の鐘。数うれば早や正午の九つを告げている。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
主人に籠を作らせ心をしてひ、やゝ長じて鳴音ならず、我が近隣なれば朝夕これをたり。
野は秋も暮れて木枯の風が立った。裏の森の銀杏樹黄葉して夕の空を美しくった。垣根道にはかえった落葉ががさがさとがって行く。鳴音がけたたましく聞える。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
こういうことは東西そのにするのかも知れぬが、も六十六番の二階で、よくその時計の鳴音を聴いたのが今も耳の底に残っている。
不吉の音と学士会院の鐘 (新字新仮名) / 岩村透(著)
そうしてその後足には皆一寸ばかりずつ水がついてる。豪雨は牛舎の屋根に鳴音烈しく、ちょっとした会話が聞取れない。いよいよ平和の希望は絶えそうになった。
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)