“弁天山”の読み方と例文
読み方割合
べんてんやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に仁王門におうもんを這入って右手めての、五重の塔、経堂きょうどう、ぬれ仏、弁天山べんてんやまにかけての一区劃くかくは、宵の内からほとんど人通りがなかった。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
折から梢の蝉の鳴音なくねをも一時いちじとどめるばかり耳許みみもと近く響き出す弁天山べんてんやまの時の鐘。数うれば早や正午ひるの九つを告げている。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
浅草寺境内せんさうじけいだい弁天山べんてんやまの池も既に町家まちやとなり、また赤坂の溜池も跡方あとかたなくうづめつくされた。それによつて私は将来不忍池しのばずのいけまた同様の運命に陥りはせぬかとあやぶむのである。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)