“天保山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんぽうざん80.0%
てんぽざん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大坂行幸の新帝には天保山てんぽうざんの沖合いの方で初めて海軍の演習を御覧になったとのうわさの残っていたこと
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
船が天保山てんぽうざん燈籠台とうろうだいを左に過ぎるまでは帆柱を立てないので、水夫かこは帆車や帆綱を縦横にさばき、川口を出るとたんにキリキリと張り揚げるばかりに支度をしていた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金千代は、枚方ひらかたで、新撰組の舟に、うまく乗れたし、城中から逃げる時にも、将軍が、天満橋から、茅舟かやぶねで、天保山てんぽざんへ落ちたとすぐ聞いて、馬を飛ばしたが、間に合って、この舟に乗る事が出来た。
近藤勇と科学 (新字新仮名) / 直木三十五(著)