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天保山
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てんぽうざん
ふりがな文庫
“
天保山
(
てんぽうざん
)” の例文
大坂行幸の新帝には
天保山
(
てんぽうざん
)
の沖合いの方で初めて海軍の演習を御覧になったとのうわさの残っていたこと
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
船が
天保山
(
てんぽうざん
)
の
燈籠台
(
とうろうだい
)
を左に過ぎるまでは帆柱を立てないので、
水夫
(
かこ
)
は帆車や帆綱を縦横にさばき、川口を出るとたんにキリキリと張り揚げるばかりに支度をしていた。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
天保山
(
てんぽうざん
)
の安宿の二階で、
何時
(
いつ
)
までも鳴いている猫の声を寂しく聞きながら、私は
呆
(
ぼ
)
んやり寝そべっていた。ああこんなにも生きる事はむずかしいものなのか……私は身も心も
困憊
(
こんぱい
)
しきっている。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
各国公使はこの陸よりする途中の混雑を避けて、大坂
天保山
(
てんぽうざん
)
の沖までは軍艦で行くことにしてあった。英国公使パアクスの提議で、護衛兵の一隊をも引率して行くことにした。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
左の小高い丘に
天保山
(
てんぽうざん
)
の燈籠台、
右舷
(
うげん
)
のすぐ前に安治川屋敷の
水見番所
(
みずみばんしょ
)
。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
三軒家や
四貫島
(
しかんじま
)
や、
天保山
(
てんぽうざん
)
のあたりは、見物がたいへんだった。
葭
(
よし
)
だか人間だかわからないほど両岸に市民が立っている。艦上には、三藩の兵が、
捧
(
ささ
)
げ
銃
(
つつ
)
をして、五卿は
烏帽子
(
えぼし
)
直垂
(
ひたたれ
)
で立っていた。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“天保山”の解説
天保山(てんぽうざん)は、大阪府大阪市港区の天保山公園にある、人工的に土を積み上げて造られた山(築山)。
(出典:Wikipedia)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
保
常用漢字
小5
部首:⼈
9画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“天保山”で始まる語句
天保山沖