“困憊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんぱい95.0%
つかれ3.8%
がっかり1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日中は軽やかに声を立てる者も無い。何所を見ても、擾乱ぜうらん困憊こんぱいしてゐて、その中に、一脈の静寂の気も漂つて居るのが感じられる。
秋の第一日 (新字旧仮名) / 窪田空穂(著)
みんな血走ちはしツてゐるか、困憊つかれきツた連中れんぢうばかりで、忍諸まご/″\してゐたらあご上がらうといふもんだから、各自てん/″\油斷ゆだんも何もありやしない。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
その夜細川が自宅うちに帰ったのは十二時過ぎであった。何処どこ徘徊うろついていたのか、真蒼まっさおな顔色をしてさも困憊がっかりしている様子を寝ないで待っていた母親は不審そうに見ていたが
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)