“疲労困憊”の読み方と例文
読み方割合
ひろうこんぱい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
師直、師泰もこの日に負傷し、疲労困憊ひろうこんぱいのかたまりのような残軍を湊川まで引いて、残る将士をかぞえてみると、寥寥りょうりょう、一千にも足りなかった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
再びお絹を背負い上げて登りはじめようとしたが、この時はがんりきの身体もほとんど疲労困憊ひろうこんぱいの極に達して、自分一人でさえ自分の身が持ち切れなくなってしまいました。
それからまた微々びびと泳ぎだしたが、陸に向いて泳いでいるのか、船のほうへ帰っているのか方角もつかず、ただもう藻掻きにもがいているうちに、自然と岸辺に流れつき、疲労困憊ひろうこんぱいの極
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)