“疲労”のいろいろな読み方と例文
旧字:疲勞
読み方割合
つかれ44.3%
つか23.4%
ひろう14.6%
くたび10.1%
くたびれ4.4%
タイヤ0.6%
くたぶ0.6%
づか0.6%
ひらう0.6%
ディ・エルミュドゥング0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人空腹疲労のために、もはや一歩くことができずに、をながめて、ぼんやりとかんばかりにしてっていました。
黒い旗物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もうこの時は夕暮れでジョン少年は疲労れてもいたしく腹も空いていたので、その家へ行って、宿も乞い食物も貰おうと決心した。
軍隊が長い行軍疲労しきると、楽隊がそれはゆかいな曲を演奏する、それで兵隊の疲労をれさせるようにするというのであった。
など話しながら、足は疲労れても、四方の風景のいのに気も代って、漸々発光路に着いたのがその日の午後三時過ぎでありました。
これを鼬ごっこの疲労儲けと解して、岐道れた人は退屈と不安があるばかりで、生涯、人生の味は解し得られないのであります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
するために、じつと食卓についてゐる。私の考へでは、食後のお喋りといふものは、自転車の車輪のやうなもので、長ければ長いだけ疲労が大きくなる。
茶話:12 初出未詳 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
一日働いて疲労れて居るところだつたから、入つた心地は格別さ。明窓の障子を開けて見ると紫菀の花なぞが咲いてるぢやないか。其時僕は左様思つたねえ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
グヰンの方が余計にリケットを愛していつも附纏っていたので、近頃は甥も少しく鼻についていたらしかったのです。前の晩、私共は看護疲労れで夜中の一時過ぎにみました。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
亦長凡一里の伏流発見したり、なる一は一行の疲労するにり、一は大に学術上のへたり、に六千呎の高きにりて水く尽き、点々一の水となれり、此辺の嶮峻其極度に
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
そうなると、モッソウの『疲労』を引き出さなくても、神経病発作や催眠誘示には、すこぶるつきの好条件になってしまう。そこに、あの女を朦朧状態に誘い込んだものがあったのだよ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)