“一歩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとあし84.7%
いつぽ8.2%
いちぶ3.5%
いっぽ3.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
友田は大急ぎで一歩ひとあし先に外へ出て電車に乗り秋葉原の乗替場のりかへばで後から女の来るのを待ち受け、其姿を見るや否や、いきなり近寄つて
男ごゝろ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
宗助そうすけしろすぢふちつたむらさきかさいろと、まだらないやなぎいろを、一歩いつぽ遠退とほのいてながはしたこと記憶きおくしてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
こゝにをくふ平吉へいきち博奕仲間ぶちなかまたのんで、あはせ綿入わたいれ一枚いちまいづゝ、おびへて質入しちいれにして、小助こすけにぎつた金子かねが……一歩いちぶとしてある。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二人ふたり空腹くうふく疲労つかれのために、もはや一歩いっぽうごくことができずに、おきほうをながめて、ぼんやりとかんばかりにしてっていました。
黒い旗物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)