“金子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんす60.4%
かね34.6%
かねこ2.7%
けんす1.1%
きんすウ0.5%
なま0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中津川の商人万屋安兵衛よろずややすべえ大和屋李助やまとやりすけの両人をこの稲葉屋へ呼び出し、金子きんす二百両の無心のあったことを語り出すのも勝重の父親だ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
巾着の紐が指に引懸って横になるとパラ/\/\と中から金子かね散乱ちらばったから慌てゝお筆が之を隠し手拭を一筋ひとつに一朱銀を一個ひとつ出して
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
竹柏園ちくはくえんの一流、その他尾上おのえ金子かねこなどの一流とすなわち今日のいわゆる新派とはほとんど関係がないと思います、第一趣味の根底が違ってますからね。
子規と和歌 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
曰く「にくこい奴でございます、(中略)何時私が御主人の頭をにやしました(中略)これははや金子けんすまで」
たまげてけえったが、誠に妙な人だ、おめえのお蔭で八十両の金子きんすウ取られねえで、誠に有難ありがて
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これは困ったことになったとは思ったものの、取替えて貰うわけには行かず第一あれ丈の吹手には代りもなし、仕方のないところから和泉屋を説き伏せて白羽二重一匹に金子なまを若干
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)