“黄白”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうはく77.3%
くわうはく13.6%
きじろ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私も知らん顔もしていられないから、老人へは葉巻を二本、他の連中へもそこばくの黄白こうはくを撒いて「どうぞよろしく」とやった。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
ル・メルキウル・ド・フランスが初号をいちいだせし時も、もとより文壇不遇の士の黄白くわうはくゆたかなる筈なければ、やむ無く一株ひとかぶ六十フランの債券を同人に募りしかど
御家人ごけにん旗本はたもとの間の大流行は、黄白きじろな色の生平きびらの羽織に漆紋うるしもんと言われるが、往昔むかし家康公いえやすこうが関ヶ原の合戦に用い、水戸の御隠居も生前好んで常用したというそんな武張ぶばった風俗がまた江戸にかえって来た。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)