“回”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めぐ34.0%
かえ24.9%
まわ15.4%
くわい4.7%
かい4.0%
めぐら3.2%
かへ2.8%
まは2.0%
2.0%
2.0%
たび1.2%
0.8%
メグ0.8%
0.4%
がえ0.4%
まわり0.4%
よこしま0.4%
カヘ0.4%
パン0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
如何どう云ふ様に自分の態度を執るか、了見をめるか、口を利くか、身体を動かすか、智慧をめぐらすか、力を用ふるかといふ事である。
些細なやうで重大な事 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
迦羅奢は、常の聡明そうめいな自分にかえった。ふだんは、良人は気短で気のあらい人と考えていたのが、今はあべこべにあることに気づいた。
そこで信田しのだもりへ大ぜい家来けらいれて狐狩きつねがりにたのでした。けれども運悪うんわるく、一にちもりの中をまわっても一ぴき獲物えものもありません。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
んなことで一かう要領えうりやうず、山頂さんてうはうでは、わづかに埴輪はにわ破片はへん雲珠うず鞆等ともなど)を見出みいだしたのみ、それで大發掘だいはつくつだいくわいをはつた。
ていると、とういただきそらたかく二、三かいもぐるぐるまわってから、したまちほうへ、できるだけの速力そくりょくで、っていきました。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
名士こうべめぐらせば即ち神仙 卓は飛ぶ関左跡飄然ひようぜん 鞋花あいか笠雪三千里 雨にもくし風にくしけずる数十年 たとひ妖魔をして障碍を成さしむるも 古仏因縁を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
山を下つて新市街を過ぐる時、アカシヤ並木の若葉が持つ柔かな鮮緑を車上より幾たびもかうべかへしつつ歎賞した。
いまうらまはつてたら、この文庫ぶんこちてゐて、なか這入はいつてゐた手紙てがみなんぞが、無茶苦茶むちやくちやはふしてあつた。御負おまけ御馳走ごちそうまでいてつた
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
こゝに於てか伯の全心は、基督教を最初の純朴なる位地にへす事に注ぎたり。其小説のうちに一箇の偶人をやとうて、言はしめて曰く
トルストイ伯 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
まず最初、輸送船団の船長と、それを警護する艦隊の艦長の委員会の情景から、クランクがわされている。
映画のもつ文法 (新字新仮名) / 中井正一(著)
彼は親友の前にみづからの影をくらまし、その消息をさへ知らせざりしかど、陰ながら荒尾が動静の概略あらましを伺ふことを怠らざりき、こたびその参事官たる事も
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
何んといっても天上陰気がぐって来たのだから致方いたしかたがない、結局死骸となってよこたわってしまう。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
河隈のイハホに根ふ竹と 竹。なびきぞメグる。水を狭めて。﹆
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
武庫むこうら小舟をぶね粟島あはしま背向そがひつつともしき小舟をぶね 〔巻三・三五八〕 山部赤人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
もつれて二、三歩、二人の体がよろけ合ったかと見ると、軽く身を寝かした金吾が、敵の体を足業あしわざに乗せて、ストンと猫がえりに乗りかかって、手もなくそこへ捻じ伏せました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが此のまわりのファイナルで、又々清三を極度に不快ならしめることがもち上った。
彼が殺したか (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
「令狐譔の持論は正しい、志もよこしまでない、条理も立っている、罪を加えることができない、放還して遺直をあらわすがよい」
令狐生冥夢録 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
明治二十八年はカヘつて、まことに芝居国シバヰコクの春と言ふにふさはしいのどかな気象が、少くともこの世界だけには著しかつた。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
音が聞こえてから、目でその音源を追究する代わりに、カメラをパンしてそれを追究する。これはよくやる手法である。
耳と目 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)