“回復”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいふく50.0%
くわいふく13.6%
とりかへ13.6%
とりかへし9.1%
とりかえ4.5%
なお4.5%
なほ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
回復かいふくし、空中へとび上ったのだ、そして身体の震動が一定のはげしい震動数に達したとき、われわれの目にはもう見えなくなったのだ
宇宙戦隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あかるい燈火ともしびした三人さんにん待設まちまうけたかほはしたとき宗助そうすけなによりも病人びやうにん色澤いろつや回復くわいふくしてこといた。まへよりもかへつてくらゐえた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其日、丑松は学校から帰ると直に蓮華寺を出て、平素ふだんの勇気を回復とりかへす積りで、何処へ行くといふ目的めあても無しに歩いた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
おろかな自分を責めるより外は無いけれど、死んでもこんな回復とりかへしの付かない事を何で私は為ましたらう! 貫一さん、貴方のばちあたつたわ! 私は生きてゐるそらが無い程
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
源は直にゆうべの疲労つかれ回復とりかえして了いました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
蒼白あおじろい顔をそっと少女らしく頬笑ませて、もう自分でも回復なおらないことを感じているらしかった。私は黙って室を出た。間もなくお母さんが帰ってきた。
音楽時計 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
『来て下さいね。お約束して置きますよ。あなたが来て看護して下さるなら、すぐと回復なほりますよ……あなたそらさうと肺はどうなの?』