“明”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
24.1%
あか23.9%
あきら10.6%
あかる8.9%
あきらか8.2%
あかり4.3%
めい4.0%
みん4.0%
あけ3.5%
あく3.3%
あき2.3%
みょう0.4%
アカ0.4%
あす0.3%
あこ0.3%
あから0.3%
あかし0.2%
0.2%
はる0.1%
アキ0.1%
アキラカ0.1%
はつき0.1%
0.1%
アキラメ0.1%
ミヤウ0.1%
ミン0.1%
メイ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二日ふつか眞夜中まよなか——せめて、たゞくるばかりをと、一時ひととき千秋せんしうおもひつ——三日みつか午前三時ごぜんさんじなかばならんとするときであつた。……
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
乗鞍岳の絶頂では、一夜を立ちあかしていながら、朝になってなぜ物に怯えたようにして、一歩は一歩と人里に近づくのを喜んだのか。
秩父のおもいで (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「そうか、高い渡船銭わたしせんだな」といいながら、八人前三十二銭渡して岸にあがると、岸上の立札にはあきらかに一人前一銭ずつと書いてある。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
行書で太く書いた「鳥」「蒲焼かばやき」なぞの行燈あんどうがあちらこちらに見える。たちまち左右がぱッとあかるく開けて電車は一条ひとすじの橋へと登りかけた。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
若し、私の感受性を信頼すれば、私は、「新しき命」に納められた数篇の中に、あきらかにその独自な気質の映像を認められると存じます。
野上弥生子様へ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
旧冬きうとうより降積ふりつもりたる雪家のむねよりも高く、春になりても家内薄暗うすくらきゆゑ、高窓たかまどうづめたる雪をほりのけてあかりをとること前にもいへるが如し。
この時の春琴女はすでに両眼のめいを失ってから二十有余年の後であるけれども盲目もうもくというよりは眼をつぶっているという風に見える。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
みん代もげんの後をけて、小説戯曲類は盛んに出て居ります。小説では西遊記さいゆうき金瓶梅きんぺいばいのたぐいは、どなたもよく御承知でございます。
表附きはあけっぴろげではなく、土蔵造りのところどころに間口があり、そのほかは上部だけ扉があがって、下部は土で塗ってあった。
何故行ったか判らないが、少し狂気染きちがいじみた女だから、何だか夢のようにふらふら出掛けたらしいよ。で、あくる日茫然ぼんやり帰って来たんだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
政府が人権を蹂躙じゅうりんし、抑圧をたくましうしてはばからざるはこれにてもあきらけし。さては、平常先輩の説く処、まことにその所以ゆえありけるよ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
みょう六月二十二日、衣笠きぬがさなる北山殿へ、蛍狩りの御遊ぎょゆうと、つとに御内定をみております。もとよりこれは、西園寺家から特に臨幸を仰いだもので」
古く見れば、宣詞その物が、主神自身の「出自アカし」であり、対象たる精霊の種姓を暴露すると謂つた、内容を持つてゐたものなのだ。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
イヽエくちにはいわぬけれど本統だよ、来てお泊りな、エ、お前今夜もあすの晩も大丈夫、イエ月の中に二三度は家を開るよ横浜へ行てサ
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
「なんやこう、眼エの前がぱッとあこうなったり、真黒けになったりして、あんたの顔こって牛みたいに大けな顔に見えた」
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
人の形が、そうした霧のなかに薄いと、可怪あやしや、かすれて、あからさまには見えないはずの、しごいてからめたもつれ糸の、蜘蛛の幻影まぼろしが、幻影が。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いづれの家にても雪は家よりもたかきゆゑ、春をむかふる時にいたればこゝろよく日光ひのひかりを引んために、あかしをとる処のまどさへぎる雪を他処へ取除とりのくるなり。
萬法藏院の晨朝ジンテウの鐘だ。夜の曙色アケイロに、一度騷立サワダつた物々の胸をおちつかせる樣に、鳴りわたる鐘のだ。イツぱし白みかゝつて來た東は、更にほの暗いれの寂けさに返つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
最近の我国婦人解放運動の第一人者として常に注目されつゝあるらいてう平塚はる氏に就いて、これ迄公にされたものは可なり多い、或は氏の事業に就いて
平塚明子論 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
出雲国造神賀詞の「白玉の大御白髪まし、赤玉のみあからびまし、青玉のみづえの玉のゆきあひに、アキつ御神と大八島国しろしめす……」
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「伎」「企」「枳」などを用いて「紀」「奇」などを用いない語「ユキ」「キミ」「昨日キノフ」「アキラカ」などと
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
お父さんに訊いたら、お父さんにもはつきりしないから、あなたに訊いて御覧ておつしやつたの。それがね……一寸待つて頂戴。
眠い一日 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
夏八月の海のこととて、水も穩であり、殊にそんな湖水のやうな入江であつたので釣り糸の下の海草の搖ぐさままでもつきりとよく見えるのである。
雪をんな(二) (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
キミ」「ユキ」「御酒ミキ」「ツキ」「オキ」「る」「カキ」「サキ」「オキナ」「昨日キノフ」「キヨ」「常盤トキハ」「アキラメ」「サキハヒ」「杜若カキツハタ」「行き」「き」「分き」「吹き」「
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
ミヤウ未刻ヒツジ(午後二時)
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
豊臣秀吉は、朝鮮征伐ちょうせんせいばつをおわったら、ミン(支那)や呂宋ルソン(フィリッピン)、天竺(インド)を攻め取って、帝都を支那にうつし、加藤清正かとうきよまさを天竺(インド)の太守にするつもりだった。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
成敗セイハイ利鈍リドンニイタリテハ、臣ガメイノヨク及ブトコロニ非ザル也。謹ンデ表ヲタテマツッテ聖断ヲ仰グ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)