“明”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
24.5%
あか23.1%
あきら10.2%
あかる9.6%
あきらか8.7%
めい4.6%
あかり4.3%
みん3.9%
あけ3.4%
あく2.8%
(他:56)4.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“明”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)29.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語15.8%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行8.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「あの白犬が病みついたのは、――そうそう、田宮たみや旦那だんなが御見えになった、ちょうどそのくる日ですよ。」
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
かるい空を見て、しょぼしょぼした眼を、二三度ぱちつかせたが、箆棒べらぼうめ、こうえたって人間でえと云った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その内にだんだん内陣ないじんの中には、榾火ほたびあかりに似た赤光しゃっこうが、どこからとも知れず流れ出した。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しなれまではあかるいそとようとおもふにはあまりにこゝろうつしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
証書は風早の手に移りて、遊佐とその妻と彼とむつの目をて子細にこれを点検して、その夢ならざるをあきらめたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
なるほどその時電車の走っていた所は、悪い景色ではなかったけれども、彼女のことさらにそれを眺めた事はあきらかであった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と云うで、ばたばた小窓などふさぎ、かっあかるくとも参らんが、すすけたなりに洋燈ランプけたて。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
本屋おもや続きの濡縁に添って、小さな杜若かきつばたの咲いた姿が、白く光る雲の下に、あかるく、しっとりと露を切る。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此種の記録が今後さいわいにして発見されることもあらば、当時に於ける登山の模様が更にあきらかにされることであろう。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
物理現象においてもしかいわなければならない(ロッチェはその『形而上学』においてこの点をあきらかにしていると思う)。
絶対矛盾的自己同一 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
室内の灯を受けて、半身はめい、半身はあんけの姿を冷々と据えて、けむりのごとく、水のごとく……。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
判断のめい、まことに大切なることなれども、ただこれを大切なりというのみにては、未だもって議論のつきたるものに非ず。
経世の学、また講究すべし (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
海原うなばらみちとほみかも月読つくよみあかりすくなきはふけにつつ 〔巻七・一〇七五〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
その石壇の処まで来て、詩人が月宮殿かと想うように、お嬢さんの家を見た時、小ぢんまりとした二階の障子にあかりがさした。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かん高祖こうそ丁公ていこうりくし、しん康煕こうき帝がみん末の遺臣いしん擯斥ひんせき
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
帖木児チモルサマルカンドにり、四方を攻略して威をふるう甚だだいに、みんに対してはみつぎると雖も
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
東町奉行所で、奉行跡部山城守良弼あとべやましろのかみよしすけが堀の手紙を受け取つたのは、あけ六つどき頃であつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
瀬田済之助せたせいのすけが東町奉行所の危急をのがれて、大塩の屋敷へ駆け込んだのは、あけ六つを少し過ぎた時であつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
帰るあくる朝さいが来て実はこれこれでと話をするまで、院長は余の病気の経過を東京にいて承知しているものと信じていた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あくる日は、学校から戻ると、机の前へ坐って、しばらく書見をして見たが、急に居所いどころが変ったせいか、全く気が乗らない。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼はあきらかに自分の影を、犬とひとさかいまよ乞食こつじきむれなかに見いだした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
べつにそんな貰ひたいのもありません」とあきらかな返事をした。するとちゝは急に肝の発した様な声で、
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
で、上流の福島や寝覚ねざめとこ探勝の予定も中止すると、どうでもみょう十三日の朝には此処ここを立たねばならなくなった。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
「が、みょうこく(午前十時)の御出頭では、お休みのまも、お心がまえのひまもいかがかと」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古く見れば、宣詞その物が、主神自身の「出自アカし」であり、対象たる精霊の種姓を暴露すると謂つた、内容を持つてゐたものなのだ。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
種姓アカしが呪言としての威力発揮の一つの手段であつたのが、段々分化して種姓明しの口頭文章の内容が、歴史観念を邑々の人の心に栽ゑつける。
語部と叙事詩と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
妻は言葉を切って夫の顔を見た。夫は妻の情なさそうな顔を見た。妻はあからさまの溜息を、夫は腹の中でひそかに溜息をついたのだった。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
それ故ヤアさんからひやかされたのを、なまじ胡麻化ごまかすよりもあからさまに打明けてしまった方が、結句面倒でなくてよいと思ったのである。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「なんやこう、眼エの前がぱッとあこうなったり、真黒けになったりして、あんたの顔こって牛みたいに大けな顔に見えた」
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
東の方と、南の方と、両方がガラス窓になってまして、それはとてもあこうて、朝やらおそうまでは寝てられしません。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
イツぱし白みかゝつて来た東は、更にほの暗いれの寂けさに返つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
イツぱし白みかゝつて來た東は、更にほの暗いれの寂けさに返つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
祖父ぢい樣は被蔽おつかぶせて、「それなら、もう止せ、止せ! 幾ら捕へて來たツて、螢といふ奴は、露を吸ツてきてゐる蟲だから、あすの朝日が出ると、みんな消えてしまうのだ。」
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
父親は太郎からそれを聞いて、「他よりあらわれなば、この家をもたやされん、みおやため子孫のちの為には、不孝の子一人おしからじ、あすは訴えでよ」と云って大宮司だいぐじもとへ訴えさした。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
真男鹿マヲシカの肩焼くウラに うらどひて、事アキらめし神代をぞ 思ふ※
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
出雲国造神賀詞の「白玉の大御白髪まし、赤玉のみあからびまし、青玉のみづえの玉のゆきあひに、アキつ御神と大八島国しろしめす……」など言ふ譬喩を含んだものなのである。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この点に於て、思想と内容との区別がアキラカになつて来る。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
仮名が二つに分れると同時にこれを用いる語も二つに分れて、「伎」「企」「枳」などを用いて「紀」「奇」などを用いない語「ユキ」「キミ」「昨日キノフ」「アキラカ」などと、「紀」「奇」などを用いて「伎」「企」「枳」などを用いない語「ツキ」「キリ」「ツキ」などとの二つに分れるのであります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
「どつこい待つた。俺はお上の御用を聞いて居る平次といふ者だが、お前さんには徳藏稻荷の仁三郎殺しの疑ひがかゝつて居る。變なことをしちやかへつて爲にならねえ、默つて主人に取次いで、どうして鈴を集めたか、仔細を話してあかしを立てなきア、何んな事になるか判らないぜ」
「さアさア、折角起きたんだから……」なほもそんな声が響いたが、もう彼にはそれが誰の声だかはつきり解らない程だつた。彼は、ウト/\する心持から引戻されたのを口惜しがつて、
眠い一日 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「何云つてんのさ、用なんてありもしない癖にして。あゝ、それからね、一寸教へて戴きたいのよ。翻訳の宿題があつてね、少し解らないところがあるの。お父さんに訊いたら、お父さんにもはつきりしないから、あなたに訊いて御覧ておつしやつたの。それがね……一寸待つて頂戴。」繁代はフラ/\と立ちあがつて伊達巻を締め直した。
眠い一日 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
□平塚はる氏は四ツ谷南伊賀町四一にお越しになりました。
ミヤウ未刻ヒツジ(午後二時)
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
成敗セイハイ利鈍リドンニイタリテハ、臣ガメイノヨク及ブトコロニ非ザル也。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)