“明朝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あした34.6%
あす20.5%
みょうちょう10.3%
みょうあさ9.0%
みんちょう7.7%
あすのあさ3.8%
みやうてう3.8%
あくるあさ2.6%
みんてう2.6%
めうてう1.3%
あすあさ1.3%
みやうあさ1.3%
ミンチョウ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けど、その晩はもう遅くもあるし、さアと云って出かけることもならねえもんだから、明朝あした仕事を休んで一番で立って行った。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ただ明朝あす私がここを出るまでは秘密を守っていただかんと困りますがね。ここで大声をたてられたりしたらそれっきりですからね。
動物園の一夜 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
「すこしちいさいようですね。ってかえりましてなおしてまいりましょう。そして、明朝みょうちょうはやくおとどけいたします。」といいました。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
(まあ、……そうでございますか。——おばあさんにお土産は、明朝みょうあさ、こちらから。……前に悪い川があります、河太郎かわおそが出ますから気をつけてね。)
正保しょうほう元年、明朝みんちょうほろびて清朝しんちょうとなったころから、明末の志士、儒者なぞのこの国に来て隠れるものもすくなくはなく
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私もじつは前後の考えなしにここへ飛びこんだものの、明朝あすのあさになればさっそく払いに困らねばならぬ。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
云聞せ明朝みやうてうは其家に至り尋ぬべしと云れたり翌朝よくてう夫婦共に彼是と世話せわくだん茗荷屋みやうがや源兵衞の町所をくはし書認かきしたゝめて渡されしにぞ寶澤はわざうれしげに書付を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「それから明朝あくるあさになって眼をさましてからが失恋でさあ」「どうかなさったんですか」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼が二十歳のころ明朝みんてうは覆滅し、滿洲から起つた清軍が北京を陷しさらに湖南湖北までを席捲した。もちろん彼は身をもつて南昌をのがれ、山深くかくれて僧となつた。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
夫人ふじん少年せうねんとをその船室キヤビンおくつて、明朝めうてうちぎつて自分じぶん船室へやかへつたとき八點鐘はつてんしよう號鐘がうしようはいと澄渡すみわたつて甲板かんぱんきこえた。
若き女あの顔を見なばそのまま気絶やせんとささやけば相手は、明朝あすあさあの松が枝に翁の足のさがれるを見出みいださんもしれずという
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ぢやア明朝みやうあさ早く骨揚こつあげますから、死骸しがい間違まちがひないやうに願ひます。坊「其様そんな事はありやせぬ。金「何分なにぶんたのまうします。とたくかへつたがまだ暗いうちにやつてました。金 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
そしてまた長椅子ながいすに腰かける時にはたなの上から事務長の名刺を持って来てながめていた。「日本郵船会社絵島丸事務長勲六等倉地三吉」と明朝ミンチョウではっきり書いてある。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)