折々の記おりおりのき
子が生まれる。子の命名が夫婦話題の悶着になる。いや、生まれない前からといつてよい。最初の子をもつ夫婦ほど、事は重大に考へられるらしい。思案にあぐねて、知己先輩へ「ひとつ、子どもの名を」と、世の幸福者に選ばれた人間のやうに、相好くづして、もち …
作品に特徴的な語句
ぐつ 明朝みんてう おほ みん つく しあは 寄人よりんど 雷鳴かんなり 優婉いうえん ステーツ 女御によご 清朝しんちやう きやう かへる とほ 龍骨キール ゆう ほん ともしび きふ まな 輿丁よちやう つう かま 鍛冶たんや 雉子きゞす 下間しもづま 八卦はつけ かはや 呂宋るそん くち 唐朝たうてう 屠所としよ 摺上すりかみ さら 曹操さうさう 梁上りやうじやう 極道ごくだう 氷川ひかは 沙門しやもん きう かめ 痰喘たんぜん すがた きん かまど ちく 結願けちぐわん 老子らうし はぐく 蓮如れんによ 西行さいぎやう かこ みつぎ 銀杏いてふ つら 類聚るゐじう 飛領とびりやう 三界さんがい 僞似えせ はかな 公曉くげう 初心うぶ 別當べつたう 半切はんせつ 吃又どもまた 名妹めいまい 君子くんし むせ 喘息ぜんそく 喘聲ぜんせい くちばし 墨齋ぼくさい つぼ 姿態しな 子昂すがう 寛喜くわんき 寧子ねね 小人こびと いち 市井しせい 常冬とこふゆ 常春とこはる 敷衍ふえん 文觀もんくわん 易學えきがく 春宮とうぐう 時人じじん
題名が同じ作品
折々の記 (旧字旧仮名)吉川英治 (著)