“腐”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くさ75.6%
10.0%
くた4.4%
ぐさ1.9%
1.9%
あざ1.3%
1.3%
くだ1.3%
くさつ0.6%
くさら0.6%
(他:2)1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“腐”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.4%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
船員の中には、陸上の悪漢団あっかんだんと、切っても切れぬくさえんのあるものがあって、いつも密輸を強制される。
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
車中でられるたびに、五尺何寸かある大きな胃ぶくろなかで、くさつたものが、なみを打つ感じがあつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かれの任務は、時節のくるまで、世相を不安と頽廃たいはいとに、あとうかぎり、ただらせてしまうことにある。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だから彼の頭は、そのえたる文化の中にうごめくうじについてなど考えているいとまがなかった。一足跳びにすぐ、
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——それでも乳を大切にかかえている自分の姿が、みすぼらしく寂しい気がした、八幡坂を上りかけると、塀の内がわに、卯の花が暗い雨に浮きながらくたれていた。
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
その卑きも世に益あるものにしあれば、只管ひたすらに言ひくたすべきにもあらず。
鯖はぐされというほどに腐りやすいものですからこれには極く新しい魚を用いなければなりません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
玉をいだいて罪ありと云う古語があるそうだが、これは桐をやしてぜになしと云ってもしかるべきもので、いわゆる宝の持ちぐされである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
屋根は無論藁葺わらぶきで、その藁が古くなって、雨にやけたせいか、くずれかかって漠然ばくぜんとしている。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「あの三人の娘は、みなひどくらんして、顔も何も分らなくなっていましたね」
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
男共の背後うしろには、あざれた象の皮を被ツた様な、傾斜の緩い砂山が、あたかも「俺が生きて居るか、死んで居るか、誰も知るまい、俺も知らぬ。」と云ふ様に、唯無感覚に横はツて居る。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
日はゆらぎ、濃くもあざれし光明くわうみやう
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
あのやうに半ばちかかつた体を、咽喉に穴を穿つてまで生き度いのであらうかと、生の欲望の強さが呪はしくもまた浅ましくも思はれるのだつた。
癩を病む青年達 (新字旧仮名) / 北条民雄(著)
仔細に眺めたなら、その骸骨の足もとに、鞘のちた両刀が落ちているのを認めることが出来たろう。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いたゞきすべる雪雲を、 くだせし馬鈴薯とさげすみぬ。
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
晴間見せはなくだしなほつづく
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
なににつけても不憫ふびんなは此子このことおおもひなさらぬか、あゝはらはたくさつひと可愛かあいさもわかりはすまい
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
徒歩の目弛まだるいのに気をくさらしていたお島は、小野田の勧めで、自転車に乗る練習をはじめていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
およそ銅鉄の腐るはじめは虫が生ずるためで、「さびるくさるはじめさびの中かならず虫あり、肉眼に及ばざるゆゑ」人が知らないのであるが、これは蘭人らんじんの説であるという説明があって、その次に「金中猶虫あり、雪中虫無んや」というのが出て来るのである。
語呂の論理 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
漁師りょうしに頼んどくといくらでもこしらえて来てくれますよ。何なら、帰りに持っていらっしゃいな。姉さんが好きだから上げたいと思ってたんですが、ついついでが無かったもんだから、それにすぐわるくなるんでね」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)