“膓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はらわた71.0%
ちょう9.7%
ハラワタヲ6.5%
ちやう3.2%
ちよう3.2%
はらはた3.2%
わた3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貪欲界どんよくかいの雲はりて歩々ほほに厚くまもり、離恨天りこんてんの雨は随所ただちそそぐ、一飛いつぴ一躍出でては人の肉をくらひ、半生半死りては我とはらわたつんざく。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と、たちまおぼゆるむね苦痛くつうちょう疼痛とうつうたれするどかまもって、えぐるにはあらぬかとおもわるるほどかれまくら強攫しがき、きりりとをばくいしばる。いまはじめてかれる。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
後草に九月十三夜のだいにて「去年今夜ジシキ清涼 秋思詩篇独ハラワタヲ 恩賜御衣今コヽニアリ 捧持サヽゲモチテ毎日拝余香」此御作にちゆうあり、そのおもむき
と、たちまおぼゆるむね苦痛くつうちやう疼痛とうつうたれするどかまもつて、ゑぐるにはあらぬかとおもはるゝほどかれまくら強攫しがき、きりゝとをばくひしばる。いまはじめてかれる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
第一だいいちに、青々あを/\した、といふものは、植物しよくぶつにとつては一番いちばん大切たいせつで、ちょうどわれ/\の心臟しんぞうちようのような、生活上せいかつじよう必要ひつよう器官きかんです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
たとへのやうな貧苦ひんくなかでも二人ふたりそろつてそだてる長者ちやうじやくらしといひまする、わかれゝば片親かたおやなににつけても不憫ふびんなは此子このことおおもひなさらぬか、あゝはらはたくさつひと可愛かあいさもわかりはすまい
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
はも河豚ふぐ赤魚あかお、つばす、牡蠣かき、生うに、比目魚ひらめの縁側、赤貝のわたくじらの赤身、等々を始め、椎茸しいたけ松茸まつたけたけのこかきなどに迄及んだが、まぐろは虐待して余り用いず、小鰭こはだ、はしら、青柳あおやぎ
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)