“凝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
50.8%
じっ12.0%
こら11.2%
9.3%
じつ3.2%
ぢつ2.9%
こご2.6%
1.9%
かた1.0%
かたま1.0%
こり0.8%
こお0.6%
こゞ0.4%
コラ0.4%
0.4%
こっ0.2%
こほ0.2%
じッ0.1%
0.1%
きっ0.1%
きつ0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
ぢツ0.1%
なぞら0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
詩を作らう、和韻わゐんに人をおどろかしたいものともだへしが、一心いつしんつては不思議ふしぎ感応かんおうもあるものにて
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
そして学校では実物を完全に離れた文字だけの理科をおそわり、家へ帰っては『三国志さんごくし』と『西遊記さいゆうき』とにっていた。
簪を挿した蛇 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
仕方なく、お祝いともつかぬこんなことを申しました。するとお梶さんは厭な顔をしてじっと私を見て居ましたが、やがて不平そうに申しました。
蛇性の執念 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
無駄を言いながら、何やらささやく二人、それを奥の一と間から、じっと耳を済まして聴いて居る旅の雲水のあることには気が付きませんでした。
大江戸黄金狂 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
聞け——時に、この虹の欄間に掛けならべた、押絵の有名な額がある。——いま天守を叙した、その城の奥々の婦人たちが丹誠をこらした細工である。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こう考えたとき、僕は、独楽こまのように、ぐるぐる廻る幽霊船の甲板で、大空へ脱れ出る方法について、工夫をこらすだけの、心の余裕を生じた。
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
清之介君は尠からず狼狽した。こんな大事おおごとになるようなら、矢張りっと虫を殺していれば宜かったと今更後悔しても取返しがつかない。
女婿 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「…………」お鳥はっと唇を噛みました。山で育ったお鳥はこの悪獣の貪婪どんらんな食慾と、執拗極まる性質を知り過ぎるほど知って居たのです。
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
鴻池の主人は、皿を掌面てのひらに載せた儘じつと考へてゐたが、暫くすると亭主を呼んで、この皿を譲つてはくれまいかと畳の上に小判を三十枚並べた。
青磁の皿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
そして裸になつた山櫨さんざしはしばみの藪も、まるで道路の中央に敷いてある白いり減らした石のやうにじつと身動きもしないのであつた。
始終しゞゆう泣腫なきはらしてゐる發狂はつきやう中風患者ちゆうぶくわんじやあたまさゝへてぢつすわつて
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「息をしだしたな、これで暫く来んわい。」と平七は独語ひとりごつて、平三に背を向けて立つたまゝ、矢張りぢつと網の中を見つめて居た。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
変にこごった雲のかたまりが少しずつ動いているらしく、その上方の鋭い山脈の色合が黒から藍と変って来ても、西洋人どもは誰ひとり見に来なかった。
リギ山上の一夜 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そこで子鶉は、はら/\と涙を流しました。そのしづくは丁度秋の野の黄色い草に置く露のやうに、籠にこごりつきました。
孝行鶉の話 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
振り返ると段の中程のところに立つて、不精らしく懷手をしたまゝ、つと娘の樣子を見て居るのは、渡り中間ちうげんらしい樣子をした中年男です。
川下からのぼつて來る配達夫をお父さまはあの高い丘の果樹園からどこに行くかをつと視おろしてゐられます。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
第百四十八 スポンジゼリーの一 これは前のような牛乳のゼリーを冷まして半ばかたまった処へ玉子の白身を泡立ててよく混ぜて今度は本式に固めます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
九月一日の地震のあと、近所隣りと一つにかたまって門外で避難していると、大杉はルイゼを抱いて魔子を伴れてやって来た。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
会場の前では大勢の人々がかたまり合って喧しく盗難事件の噂をしていた。一時閉場された会場の非常口から入ってゆくと、係員達が空間になった壁の前に立って、善後策を評議中であった。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)
八蔵は泰助にうらみあれば、その頭蓋骨は砕かれけん髪の毛に黒血かたまりつきて、頬より胸に鮮血なまちほとばしり眼を塞ぎ歯をしばり、二目とは見られぬ様にて、死しおれるにもかかわらず。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
藤右衛門はつやつやとした竹の肌に眼をやりながら、肩から背すじへかけて綱をとおしたようなつかれのこりをかんじた。
日本婦道記:松の花 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「漆検校の門弟佐の市、それは大した者だ、噂は聞いて居る、肩のこりの取れるようなのを一本やって貰おうか」
禁断の死針 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
こおった雪をかずいている、或るものは細長い雪のひもで、腹の中を結えている、そうして尖鋭の岩を歯のように黒く露わして
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
雪渓の表面には水蒸気がこおって烟のように漂い、風に連れて渦を巻きながら太い柱のようになって動いて行くことなどもある。
白馬岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
けて變色へんしよくした銅貨どうくわすここゞつたやうになつたのがあしれてぞろりとはなれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
日や落入りて溺るゝは、こゞるゆふべの血潮雲ちしほぐも
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
末は、独り言になつて居た。さうして、急に考へ深い目をコラした。池へ落した水音は、ヒツジがさがると、寒々と聞えて来る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
コラセバアマネク旧山川キュウサンセン
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どだい兄公殿アニキドノが、少し佛りが過ぎるでなう——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
どだい兄公殿アニキドノが、少し佛りが過ぎるでなう——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
猛然として思いかえせば、こったるひとみキラリと動く機会はずみに面色たちまち変り、エイ這顔しゃっつらの美しさに迷う物かは、針ほども心に面白き所あらば命さえくれてやる珠運も
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
文「馬鹿云え、くだあめじゃアあるまいし、これは天地積陰せきいん温かなる時は雨ふり寒なる時は雪と成る、陰陽こって雪となるものだわ、それに草木の花は五片ごひら雪の花は六片むひらだからむつの花というわさ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ひゞく地心ちしんほねこほ
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
羽蓋こほりて玉帝の
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)
いわんや私は犬好だ。じッとして視ては居られない。母の袖の下から首を出して、チョッチョッと呼んで見た。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
息がはずんで、足がすくんで、もうじッとして居られない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
やがて金色コンジキ雲気ウンキは、次第にして、照り充ちた色身シキシン——ウツし世の人とも見えぬ尊い姿が顕れた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
父は男壮ヲトコザカリには、横佩ヨコハキ大将ダイシヤウと謂はれる程、一ふりの大刀タチのさげ方にも、工夫をらさずには居られぬだてモノであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
九女八は、鷺草の、白い花がポツポツと咲き残るのへ降る雨が、庭面にわもを、真っ青に見せて、もやもやと、青い影が漂うようなのに、きっと心をひかれながら、つぶやいた。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
級長は卓子テーブルの前に進んだ。校長も、文平も、きつと鋭い眸をこの生徒の顔面おもてに注いだ。省吾なぞから見ると、ずつと夙慧ませた少年で、言ふことは了然はつきり好く解る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
どだい兄公殿あにきどのが、少し仏りが過ぎるでなう——。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
半ば閉じたるまなこにらむがごとくえて
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何やら、もの思わしげな清葉の容子を、もう一度めてて、
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あいちやんは呆氣あつけにとられてしばらぢツだまつてました、そこではとまた
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
と云って、振向いた時の、舞台の顔は、あまつさえ、なぞらえたにせよ、向って姿見の真蒼まっさおなと云う行燈あんどんがあろうではないか。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鷲尾は倅のへこんだたよりなげなウツロな眼や、でッかちになった頭などを、まるで夢心地でシゲシゲとつめながらやっと抱えあげた。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)