“丹青”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんせい92.9%
たんぜい7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて一同の目の前には天下の浮世絵師が幾人よって幾度いくたび丹青たんせいこらしても到底描きつくされぬ両国橋りょうごくばしの夜の景色が現われいづるのであった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これらの絢爛けんらんたる丹青たんせいのなみの中からわきおこる琴曲の音いろと、すべてがあまり美しくて、見る者はむしろ哀愁をおぼえるくらいだった。
日本婦道記:墨丸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
しかし湖を画き、雲を画き、寺を画き得ても、そこに「午の貝おくる木玉」を添えることは、丹青たんぜいの技のよくするところであるまい。詩の独自の境地はこの辺にも存する。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)