“出”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
26.6%
25.7%
25.0%
いで9.8%
いだ6.7%
いづ2.2%
いず1.1%
だし0.5%
0.5%
0.3%
(他:40)1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そろひ浴衣ゆかたをはじめとして、提灯ちやうちん張替はりかへをおください、へい、いたゞきにました。
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そして子供こどもらは、学校がっこうからかえるとそと雪投ゆきなげをしてあそんだり、角力すもうったりした。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二人ふたりは、岩間いわまからわき清水しみずくちをすすぎ、かおあらいにまいりますと、かおわせました。
野ばら (新字新仮名) / 小川未明(著)
ことに今年ことしはいつになく暖かなので袷羽織あわせばおり綿入わたいれ一枚のちさえ軽々かろがろとした快い感じを添える。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一、隠宅居住の上は、本家家務上につき万事決して助言等申すまじき事。そのもとの存念よりづる儀につき、かれこれ異議なきはもちろんの事。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「そうじゃな、それでは、こうして頂きましょう。今夜もう一度お考えなすって、それでも決心が変らなかったら、明日改めておでを願いましょう」
法華僧の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
夕闇ゆうやみの中に泉邸の空やすぐ近くの焔があざやかに浮出て来ると、砂原では木片を燃やして夕餉ゆうげしをするものもあった。
夏の花 (新字新仮名) / 原民喜(著)
れた間近まぢかやなぎみきにかけて半身はんしんした、おしな與吉よきち微笑ほゝゑむだ。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それからみずませたり、ものをやったりするうちに、すっかり元気げんきがついて、しゃんしゃんあるしました。
一本のわら (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
いでがなくばさびしかろうくらゐのお言葉ことばひどいではなきか、正氣せうきのあなたはなんおもふからぬが
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何處どこまで物買ものかひにおいでなされしやら、留守るすたのまれましてれしほどこゝろづかひなもの
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「さあ、この小屋が空き物だ。御苦労御苦労、よくおいでなさいました、ろくな御馳走もありませんが、今夜はここでゆッくりとおやすみなさい」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
郵船会社の寄港地だけに日本の雑貨を店頭に見いだす事のすくなく無いのも勿論粗末な廉物やすものばかりであるがうれしかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
……始めて海鼠なまこを食いいだせる人は其胆力に於て敬すべく、始めて河豚ふぐきつせるおとこは其勇気において重んずべし。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其使用は面部は只眼をいだすのみ、厚き木綿にて巻き二重ふたえとし、頸部も同じ薄藍色木綿の筒袖にて少しも隙無き様にして、且つ体と密着せしむ。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
舅姑の為に衣を縫ひ食を調へ、夫に仕て衣を畳みしきものを掃き、子を育てけがれを洗ひ、常に家の内に居てみだりに外へいづべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
縁日の事からもう一人私の記憶に浮びいづるものは、富坂下とみざかした菎蒻閻魔こんにゃくえんまの近所に住んでいたとかいう瞽女ごぜである。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
れで此樣このやうさびしうおもひまするといづれば、またかと且那だんなさま無造作むぞうさわらつて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
アレと走りいずるお辰、吉兵衛も共にとめながら、七蔵、七蔵、さてもそなたは智慧ちえの無い男、無理にうらずとも相談のつきそうな者を。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
先年里人さとびと妻その夫といさかいておおいにいかりしがこの熱湯に身をなげけるに、やがて身はただれさけて、その髪ばかりうかいず
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
彼女の若き日のあこがれは、未来の外交官たる直也なおやの妻として、遠く海外の社交界に、日本婦人の華として、咲きいずることではなかったか。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「どれ、おれげもちつとだしねえか」おつぎは與吉よきちからすこいて自分じぶんくちれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
不図ふと其中そのうちの一軒から、なまめかしい女が、白いはぎを見せて、今時分いまじぶんガラガラと雨戸をだした。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
まず朝勃然むっくり起る、弁当を背負しょわせて学校へだしる、帰ッて来る、直ちに傍近の私塾へ通わせると言うのだから、あけしい間がない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
まち檢疫けんえき役人衆やくにんしゅう兩人ふたりながら時疫じえきうちにゐたものぢゃとうたがはれて、戸外そとることをとゞめられた
うらも無く我が行く道に青柳あおやぎの張りて立てればものつも (同・三四四三)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
猪子雲ゐのこぐも照りる月の傍雲わきぐもに引く見ればあかね細雲ほそぐも
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
——北京ホッケイノ囚人盧俊儀ロシュンギ、及ビ、ソノ護送役人ヲ殺害シテウバイ去ッタ大罪人ヲ訴エデヨ、という莫大な懸賞つきの布令ふれなのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——リョウヤ不才、計ヲ問イ、ハカリゴトヲ求ム、皆君ガ神算ニヅ。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
湯と言えば、温湯を思うようになったのは、「づるゆ」からである。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
このマカロニどの位にふえますかときいたら「フランスのはふえますが、イタリーのは大してふえません。直観したところはちがいませんが水分をふくみますからがあります云々」
郎女様のお従兄イトコ恵美の若子ワクゴさまのおハラ様も、当麻真人のおぢやげな——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
郎女樣のお從兄イトコ惠美の若子ワクゴさまのおハラ樣も、當麻眞人のおぢやげな——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
この時抽斎の家族は父允成、妻岡西氏徳、尾島おじましゅつの嫡子恒善つねよし、比良野氏しゅつの長女純の四人となっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
墓誌に三子ありとして、恒善、優善、成善の名が挙げてあり、また「一女平野氏ひらのうじしゅつ」としてある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
幵官氏のしゅつただ一人いちにん、其他に伯魚の弟、妹というものは無かったのでござる、又孔子が継室を迎えられた、それは何氏であったということも、それがし不学で未だ見及ばず聞及ばぬでござるが
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いづくにかいづる所あらんとたづねしに、此寺の四方かきをめぐらして出べきのひまなし。
いづくにかいづる所あらんとたづねしに、此寺の四方かきをめぐらして出べきのひまなし。
京都大学の文科教授新村いづる博士は、言語学者で、物識ものしりで、おまけに万事によく気がつく方なので、これまでだつて、亡くなつた上田敏氏の未定稿『ダンテの神曲』を刊行した事以外には、滅多に失敗しくじりなぞしなかつた。
此作り物は、大嘗祭に牽いた「ヘウヤマ」と同じ物で、屋外の「モノ」を座敷にうつしただけである。
まれびとの歴史 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
子どもの頃、よく印刷屋の表に立つて、為入シイれの三文判のし箱に並んでゐる判の中から、折口とあるのを見つけようとして、折田・折目など言ふ姓に出逢ふばかりなのに、肩身狭い思ひのした事を覚えてゐる。
折口といふ名字 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
我が心、ふと浮気ウハキし、
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
人のからだ男はやうなるゆゑ九出きうしゆつし(●頭●両耳●鼻●両手●両足●男根)女は十しゆつす。
若し榛軒の先妻ゆうしゆつなるれんよりして順位を論ずれば、刀自は第二女である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
休庵の二女は此水越氏のしゆつである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ちょうどやまがらすがさとてくると、さとんでいる、たくさんのからすに、たかっていじめられるように、子供こどもには、まちとお人間にんげんおそろしかったのです。
角笛吹く子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
箆棒べらぼう、そんなことされつかえ、をどりなんざああと幾日いくかだつてあらあ、今夜こんやらつからかねえつたつてえゝから、他人ひとはれつとはあ、れにつてあふり/\たがんだから」勘次かんじは一がいしかりつけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
宣命使をイダし立てる場合は、神宮を以て、単なる神とは考へてゐなかつたのである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
日のひかり いたらぬ山の洞のうちに、火ともし入りて、かね掘りイダす○
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あをによし 奈良のはざまに、斯々弐暮能シヽジモノ みづくへこもり、みなそゝぐ 鮪の若子ワクゴを あさりな。ゐのこ(武烈紀)
はだすゝきほにワレ尾田ヲダのあかたふしの淡の郡にいます神あり(神功紀)
其なら寧、句を隔てゝゐるが、「しゝじもの……あさりな。猪の子」と説けばよい。
第五、上士族の内にも小禄の貧者なきに非ざれども、がいしてこれを見れば、その活計はいるに心配なくして、ただいずるの一部に心をもちうるのみ。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「おどうつておで。」と云つた。
一九二八年三月十五日 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
ぼくのが、一ばんだこだよ。」と、威張いばっているものもあれば、それにけまいとおもって、いとをどんどんくだしているものもありました。
西洋だこと六角だこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
入来る両人にて検使を出迎ひ、松王まつおうと行逢ひ、附け廻りにて下手にかはる、松王が「ありのはひる」といふ処「相がうがかはる」などという処にて思入し、「身替のにせ首」にて腹に応へし模様見え「玄蕃げんばが権柄」にてはつと刀をさし、右の小脇に首桶をかかへ、二重を上らんとす。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
たゝされちやころ/\ころび
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
大急で帰宅かえって土間にどしりと俵を下した音に、泣き寝入ねいりに寝入っていたお源は眼を覚したが声をださなかった。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
あなたがおでいになるたんびに、絹紐きぬひもを一ぽんずつってください、ね、あたしそれで梯子はしごんで、それが出来上できあがったら、したりますから、うませて、れてって頂戴ちょうだい
いかさま、まづ第一木彫きぼりの人形か、其次は………イヤ中店なかみせのおもちやを一手買占もできるだらうな。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
学校を出てから——その学校とても一年に何日と勘定の出来る程しか出席しなかったのですが——彼に出来そうな職業は、片端かたっぱしからやって見たのです、けれど、これこそ一生を捧げるに足ると思う様なものには、まだ一つもでっくわさないのです。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
邪慳じゃけんに袂を振払ッて、ついと部屋をでてしまッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
でるも、はいりも出来るものか、と思っていましたけれども、あの太さなら、犬の子はすぽんと納まる。……修善寺は竹が名物だろうか、そういえば、随分立派なのがすくすくある。路ばたでも竹の子のずらりと明るく行列をした処を見掛けるが、ふんだんらしい、誰も折りそうな様子も見えない。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「長吉を追っかけたことなんか、芸者と酔客との間にはあり勝ちの出来事です。妙な目で見るから事が間違うのです。不時の出立にしたって、彼等にどんな急用が出来たのか分りませんし、君とでッくわして驚いたというのも、誰だってそういう不意の場合にはびっくりしようじゃありませんか」
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)