“出”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
26.9%
25.2%
24.4%
いで10.0%
いだ7.0%
いづ2.1%
いず1.1%
だし0.6%
0.6%
0.3%
(他:36)1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“出”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語29.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
同二十五日――「朝は霧深く、午後は晴る、夜に入りて雲の絶間の月さゆ。朝まだき霧の晴れぬ間に家をで野を歩み林を訪う」
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
欝結うっけつし、欝結して今は堪えがたくなったものが、一つのはけ口を見出してほとばしりずるそれは声なのである。
(新字新仮名) / 島木健作(著)
「なに、向うの室へ、船長がこいというのか。なかなか無礼なことをいうね。用があれば、そっちがここへいといえ」
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
風流自喜偶歩ふうりうおのづからぐうほをよろこぶ、とふので、一六いちろく釜日かまびでえす、とそゝりる。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一人ひとりかみの二三ずんびたあたまして、あしには草履ざうり穿いてゐる。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
散歩がてらに、平岡の所へ行てやうかと思ひしたが、散歩が目的か、平岡が目的か、自分には判然たる区別がなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
女房「おや/\うかえ、それじゃアね、亭主うちは居りませんが、總助そうすけさんに頼んで引取っておいでなさい」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「先程からお座敷ではお待兼でゐらつしやいますさうで御座いますから、すぐ彼方あちらへおいであそばしますやうに」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いわんや一発を送るたびに総軍力を合せてわーと威嚇性いかくせい大音声だいおんじょういだすにおいてをやである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
証書はまさしき手続きを踏みたるもの、さらに取りいだしたる往復の書面を見るに、まごかたなき千々岩が筆跡なり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
かくの如く浮世絵木板画に対する一般の趣味と知識の増進するに従ひこれに関する著述の世にいづるものようやく多し。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
又の年の秋、今日ぞこのごろなどおもいづる折しも、あるふけて近き垣根のうちにさながらの声きこえ出ぬ。
あきあはせ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此際は寛はよもぎわらびを採るに野にいずるも、亦他の人も蒔付に出るも、小虫は一昨年に比すればなかばを※じたり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
すべて中津の士族は他国にいずること少なく他藩人にまじわることまれなるを以て、藩外の事情を知るの便なし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
不図ふと其中そのうちの一軒から、なまめかしい女が、白いはぎを見せて、今時分いまじぶんガラガラと雨戸をだした。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「どれ、おれげもちつとだしねえか」おつぎは與吉よきちからすこいて自分じぶんくちれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
うらも無く我が行く道に青柳あおやぎの張りて立てればものつも (同・三四四三)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
猪子雲ゐのこぐも照りる月の傍雲わきぐもに引く見ればあかね細雲ほそぐも
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
郎女様のお従兄イトコ恵美の若子ワクゴさまのおハラ様も、当麻真人のおぢやげな――。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
郎女樣のお從兄イトコ惠美の若子ワクゴさまのおハラ樣も、當麻眞人のおぢやげな――。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
――リョウヤ不才、計ヲ問イ、ハカリゴトヲ求ム、皆君ガ神算ニヅ。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
湯と言えば、温湯を思うようになったのは、「づるゆ」からである。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
この時抽斎の家族は父允成、妻岡西氏徳、尾島おじましゅつの嫡子恒善つねよし、比良野氏しゅつの長女純の四人となっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
墓誌に三子ありとして、恒善、優善、成善の名が挙げてあり、また「一女平野氏ひらのうじしゅつ」としてある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
此作り物は、大嘗祭に牽いた「ヘウヤマ」と同じ物で、屋外の「モノ」を座敷にうつしただけである。
まれびとの歴史 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
子どもの頃、よく印刷屋の表に立つて、為入シイれの三文判のし箱に並んでゐる判の中から、折口とあるのを見つけようとして、折田・折目など言ふ姓に出逢ふばかりなのに、肩身狭い思ひのした事を覚えてゐる。
折口といふ名字 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ちょうどやまがらすがさとてくると、さとんでいる、たくさんのからすに、たかっていじめられるように、子供こどもには、まちとお人間にんげんおそろしかったのです。
角笛吹く子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
箆棒べらぼう、そんなことされつかえ、をどりなんざああと幾日いくかだつてあらあ、今夜こんやらつからかねえつたつてえゝから、他人ひとはれつとはあ、れにつてあふり/\たがんだから」勘次かんじは一がいしかりつけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
宣命使をイダし立てる場合は、神宮を以て、単なる神とは考へてゐなかつたのである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
日のひかり いたらぬ山の洞のうちに、火ともし入りて、かね掘りイダす○
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あをによし 奈良のはざまに、斯々弐暮能シヽジモノ みづくへこもり、みなそゝぐ 鮪の若子ワクゴを あさりな。ゐのこ(武烈紀)
はだすゝきほにワレ尾田ヲダのあかたふしの淡の郡にいます神あり(神功紀)
第五、上士族の内にも小禄の貧者なきに非ざれども、がいしてこれを見れば、その活計はいるに心配なくして、ただいずるの一部に心をもちうるのみ。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
京都大学の文科教授新村いづる博士は、言語学者で、物識ものしりで、おまけに万事によく気がつく方なので、これまでだつて、亡くなつた上田敏氏の未定稿『ダンテの神曲』を刊行した事以外には、滅多に失敗しくじりなぞしなかつた。
「おどうつておで。」と云つた。
一九二八年三月十五日 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
ぼくのが、一ばんだこだよ。」と、威張いばっているものもあれば、それにけまいとおもって、いとをどんどんくだしているものもありました。
西洋だこと六角だこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
若し榛軒の先妻ゆうしゆつなるれんよりして順位を論ずれば、刀自は第二女である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
休庵の二女は此水越氏のしゆつである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
入来る両人にて検使を出迎ひ、松王まつおうと行逢ひ、附け廻りにて下手にかはる、松王が「ありのはひる」といふ処「相がうがかはる」などという処にて思入し、「身替のにせ首」にて腹に応へし模様見え「玄蕃げんばが権柄」にてはつと刀をさし、右の小脇に首桶をかかへ、二重を上らんとす。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
たゝされちやころ/\ころび
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
大急で帰宅かえって土間にどしりと俵を下した音に、泣き寝入ねいりに寝入っていたお源は眼を覚したが声をださなかった。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
あなたがおでいになるたんびに、絹紐きぬひもを一ぽんずつってください、ね、あたしそれで梯子はしごんで、それが出来上できあがったら、したりますから、うませて、れてって頂戴ちょうだい
いかさま、まづ第一木彫きぼりの人形か、其次は………イヤ中店なかみせのおもちやを一手買占もできるだらうな。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
学校を出てから――その学校とても一年に何日と勘定の出来る程しか出席しなかったのですが――彼に出来そうな職業は、片端かたっぱしからやって見たのです、けれど、これこそ一生を捧げるに足ると思う様なものには、まだ一つもでっくわさないのです。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
邪慳じゃけんに袂を振払ッて、ついと部屋をでてしまッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
でるも、はいりも出来るものか、と思っていましたけれども、あの太さなら、犬の子はすぽんと納まる。……修善寺は竹が名物だろうか、そういえば、随分立派なのがすくすくある。路ばたでも竹の子のずらりと明るく行列をした処を見掛けるが、ふんだんらしい、誰も折りそうな様子も見えない。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「長吉を追っかけたことなんか、芸者と酔客との間にはあり勝ちの出来事です。妙な目で見るから事が間違うのです。不時の出立にしたって、彼等にどんな急用が出来たのか分りませんし、君とでッくわして驚いたというのも、誰だってそういう不意の場合にはびっくりしようじゃありませんか」
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
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