“出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
27.1%
25.3%
25.1%
いで10.0%
いだ6.5%
いづ2.2%
いず1.1%
だし0.5%
0.5%
0.3%
0.2%
しゅつ0.2%
いづる0.1%
0.1%
しゆつ0.1%
0.1%
0.1%
でる0.1%
イダ0.1%
いずる0.0%
0.0%
くだ0.0%
0.0%
0.0%
ださ0.0%
でい0.0%
でき0.0%
でっ0.0%
でて0.0%
でッ0.0%
0.0%
イヅ0.0%
イデ0.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆきがふるとられなくなるから、ちょっと、となりむらまでようたしにいってくる。」と、父親ちちおやは、じたくをしながら、いいました。
ペスときょうだい (新字新仮名) / 小川未明(著)
まちなかで、かごからひばりをして、みんなにせながら、あめをおとこがありました。そのおとこると、あそんでいる子供こどもたちは
ひばりのおじさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
栃木県益子ましこ窯場かまばで長らく土瓶どびん絵附えつけをしていた皆川マスというお婆さんのことは、既に多くの方々も知っておでの事と思います。
益子の絵土瓶 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
何かと遠慮いたされまするかるもういでゆえ、ずいぶん躊躇もいたしましたけれども、いろいろとそちらの御様子などお聞きいたし
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
いずれもそのあやしき物の姿を見ざる趣なり。あとの三羽の烏出でて輪に加わる頃より、画工全く立上り、我を忘れたるさまして踊りいだす。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いづるに車あり、入るに家あり、衣食亦た自ら適するに足るものあり、旅するについえあり、病むときに医あり、何不自由もなく世を渡り
主のつとめ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
甚だしき遊蕩ゆうとうの沙汰は聞かれざれども、とかく物事の美大を悦び、衣服を美にし、器什きじゅうを飾り、いずるに車馬あり、るに美宅あり。
教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
まず朝勃然むっくり起る、弁当を背負しょわせて学校へだしる、帰ッて来る、直ちに傍近の私塾へ通わせると言うのだから、あけしい間がない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
うれしくて走り出づれば金賜べと人の驚く。忘れたり、ゆるされませと赤らみて、金置きてまた駈ければ、うしろより米はとおらぶ。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その音が上の語の語尾音と合して一音となることがある(荒磯アライソ—ありそ、ウヘ—をのへ、イヘ—わぎへ、漕ぎで—こぎで)。
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
弱い村・亡びた村のであつても、新来神イマキガミとして畏敬せられた類(二)。同じ類にあげる事も出来る所の、道教の色あひを多分に持つた仏教(三)。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
すみ屋七郎兵衛の北の方は安南王族げん氏のしゅつで、安南では権勢を持っているということなので、破船の取得しゅとくを願いあげた。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
おもふに、ひとちれ演場しばゐ蕭然さみしくなるいとふゆゑなるべし。いづくにかいづる所あらんとたづねしに、此寺の四方かきをめぐらして出べきのひまなし。
此作り物は、大嘗祭に牽いた「ヘウヤマ」と同じ物で、屋外の「モノ」を座敷にうつしただけである。
まれびとの歴史 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
人のからだ男はやうなるゆゑ九出きうしゆつし(●頭●両耳●鼻●両手●両足●男根)女は十しゆつす。(男根なく両乳あり)九ははんやう十は長のいん也。
あをによし 奈良のはざまに、斯々弐暮能シヽジモノ みづくへこもり、みなそゝぐ 鮪の若子ワクゴを あさりな。ゐのこ(武烈紀)
ちょうどやまがらすがさとてくると、さとんでいる、たくさんのからすに、たかっていじめられるように、子供こどもには、まちとお人間にんげんおそろしかったのです。
角笛吹く子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
でるも、はいりも出来るものか、と思っていましたけれども、あの太さなら、犬の子はすぽんと納まる。……修善寺は竹が名物だろうか、そういえば、随分立派なのがすくすくある。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
宣命使をイダし立てる場合は、神宮を以て、単なる神とは考へてゐなかつたのである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
第五、上士族の内にも小禄の貧者なきに非ざれども、がいしてこれを見れば、その活計はいるに心配なくして、ただいずるの一部に心をもちうるのみ。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「おどうつておで。」と云つた。
一九二八年三月十五日 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
ぼくのが、一ばんだこだよ。」と、威張いばっているものもあれば、それにけまいとおもって、いとをどんどんくだしているものもありました。
西洋だこと六角だこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
松王まつおうと行逢ひ、附け廻りにて下手にかはる、松王が「ありのはひる」といふ処「相がうがかはる」などという処にて思入し、「身替のにせ首」にて腹に応へし模様見え「玄蕃げんばが権柄」にてはつと刀をさし
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
たゝされちやころ/\ころび
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
大急で帰宅かえって土間にどしりと俵を下した音に、泣き寝入ねいりに寝入っていたお源は眼を覚したが声をださなかった。そして今のは何の響とも気に留めなかった。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
あなたがおでいになるたんびに、絹紐きぬひもを一ぽんずつってください、ね、あたしそれで梯子はしごんで、それが出来上できあがったら、したりますから、うませて、れてって頂戴ちょうだい
いかさま、まづ第一木彫きぼりの人形か、其次は………イヤ中店なかみせのおもちやを一手買占もできるだらうな。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
これこそ一生を捧げるに足ると思う様なものには、まだ一つもでっくわさないのです。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
邪慳じゃけんに袂を振払ッて、ついと部屋をでてしまッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
不時の出立にしたって、彼等にどんな急用が出来たのか分りませんし、君とでッくわして驚いたというのも、誰だってそういう不意の場合にはびっくりしようじゃありませんか
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「意地のぢらー手引き、手のぢらー意地引き」
沖縄の旅 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
古書フルブミの、かつ/″\物をいひイヅる御世をつぶやく 死眼人シニマナコビト
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
近者チカゴロ。——曹賊ソウゾクイデテヨリ閣門カクモン濫叨ラントウシ、輔佐ノ実ナク、私党結連、朝綱タチマチ敗壊ハイエス。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)