“背負”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しょ45.9%
せお20.1%
しよ16.6%
おぶ6.8%
しょい3.3%
おんぶ1.2%
しょっ1.2%
しょわ0.6%
せおう0.6%
おぶっ0.3%
(他:12)3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“背負”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.7%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
小野田はお島がやってみることになった、毛布の方の仕事を背負しょいこんで来ると、そう言ってその遣方を彼女に教えて行った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
織坊おりぼう母様おっかさん記念かたみだ。お祖母ばあさんと一緒に行って、今度はお前が、背負しょって来い。」
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
気の短い道庵は、お仕着せや、そのほか旅の用意をその場で調ととのえて、それを風呂敷に包んで、米友に背負せおわせました。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
心も感情もない人造人間に背負せおわれて、どんどん広野こうやを逃げていく私たちの恰好は、全くすさまじいものに見えた。
人造人間の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
何故といつて、聖書で見ると、どんな人間ひとだつて乗合馬車位の「罪」は、各自てんでにみんな背負しよつてるのだから。
所が彼は躊躇ちうちよして、けれど彼女かれは千円近くの借金を背負しよつてるのでともだへますから、何を言ふのだ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
お雪が子供を背負おぶいながら引返して来てみると、机の下に、「お雪さまへ、千代」とした土産が置いてあった。千代とは曾根の名だ。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
家へ戻ってみると、直樹は疲労つかれを忘れる為に湯に行った留守で、お雪は又、子供を背負おぶいながら働いていた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
背負しょい太刀、ダン袋、赤い飾毛をなびかせた官軍が五六人、木立をさぐり、藪を分けて鶯谷うぐいすだにの方へ降りて行きます。
芳年写生帖 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
で、元のさやに収った万年屋夫婦は、白と千草の風呂敷包を二人で背負しょい分けてどこへか行ってしまった。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
「ね、わたしに背負おんぶをなさいまし、あちらのお家へ帰りましょう」
ですから貴下を背負おんぶしてあの高い天の御殿などにはもうとてもいかれませんけれども此儘このままにして置いては私の役目が果せませんから、一つ貴下あなたが天に御昇りになれる法をお教へ致します。
子良の昇天 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
背負しょっちゃ駄目よ。——それよりか、ちょいと水族館でも覗いて見ないこと?』エミ子は、ぶすぶす云っている雄吉君を連れて水族館へ入りました。水族館にも、文太郎組の姿は見かけられませんでした。
四月馬鹿 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
そこで、この男の旅姿を見た時から、ちゃんと心づもりをしたそうで、深切しんせつな宰八じじいは、夜のものと一所に、机を背負しょって来てくれたけれども、それは使わないで、床の間の隅に、ほこりは据えず差置いた。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
世間は容赦なく彼らに徳義上の罪を背負しょわした。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
歳の改まる元旦から、いよいよ事始める緒口いとぐちを開くように事がきまった時は、長い間おさえられたものが伸びる時のたのしみよりは、背中に背負しょわされた義務を片づける時機が来たという意味でまず何よりもうれしかった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
祖父おぢいさんもおなことであつたといふ、うで幾代いくだいものうらみを背負せおうわたしなればだけことはしなければんでもなれぬのであらう
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
仕方がないやつぱり私も丸木橋をば渡らずはなるまい、ととさんも踏かへして落ておしまいなされ、祖父おぢいさんも同じ事であつたといふ、どうで幾代もの恨みを背負せおうて出た私なればるだけの事はしなければ死んでも死なれぬのであらう
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
帰って見ると妻の姿が見えない。見えないも道理、助を背負おぶったまま裏の井戸の中で死でいた。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
お雪は子供を下婢に背負おぶわせて置いて、夫の傍へ来た。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
背負しょひ繩はいかにきびしく食ひ入ったか
間島パルチザンの歌 (新字旧仮名) / 槙村浩(著)
荷札チエツキ扱ひにして来た、重さうな旅行鞄を、信吾が手伝つて、頭の禿げた松蔵に背負しよはしてる間に、静子は熟々つくづく其容子を見てゐた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「へエ——十手を出す暇もありやしません。いきなり一本背負しよひに、欄干を越してドブンとやられたには驚きましたよ」
男子なる方は、派手なゴルフ服に黒の風呂敷包みを西行背負じょいにし、マザラン流の古風なるつつ眼鏡を小脇にかかえ大ナイフを腰につるし、女子なる方は乗馬服に登山靴、耳おおいのついた羅紗の防寒帽をかむり、消防用のまさかりを帯びたという、華々しくもまた目ざましいいでたち
墨染の麻の法衣ころもれ破れななりで、鬱金うこんももう鼠に汚れた布に——すぐ、分ったが、——三味線を一ちょう盲目めくら琵琶びわ背負じょい背負しょっている、漂泊さすら門附かどづけたぐいであろう。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
したることならねど人々ひと/″\へのどく一つに背負せおいたるやうおもひありき
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
所が期日が切迫するに従て、切迫すればするほど役に立たないものは米と味噌、その三十俵の米を如何どうすると云うた所が、かついで行かれるものでもなければ、味噌樽を背負せおって駈けることも出来なかろう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
で、まず、キシニョーフへ出て来て背嚢はいのうやら何やらを背負せおわされて、数千の戦友とともに出征したが、その中でおれのように志願で行くものは四五人とあるかなし
蹴ったくそわるいさかい、亭主の顔みイみイ、おっさんどないしてくれまんネいうて、千度せんど泣いたると、亭主も弱り目にたたり目で、とうとう俺を背負せたらうて、親父のとこイ連れて行きよった。ところが、親父はすぐまた俺を和泉の山滝村イ預けよった。
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
何処どこやらの割前を人に背負せよはせて逃げをつたなどとかふいふうわさがあとあとに残らぬやう、郵便為替にて証書面のとほりお送り申候へども、足りずば上杉さまにて御立かへを願ひ、諸事清潔きれいにして御帰りなさるべく
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
で、其処そこ温泉宿をんせんやどだ、とをしへて、山間やまあひがけしげつたほそみちへ、……背負せをつてた、たけびた雑木ざうきまきを、身躰からだごとよこにして、ざつとはいつてく。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)