“じょい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
叙位60.0%
常居20.0%
女医10.0%
背負10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——この手で、まだまだ、勝手気ままに、清盛入道は、叙位じょい除目じもくわたくしするじゃろう。おそれ多いが、おかみも、あるやなしの振舞、いわんや、吾々輩われわれはいをや」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふと「常居じょい」の隣りの「小間こま」をのぞいて、そこに次兄がひとり坐っているのを見つけ、こわいものに引きずられるように、するすると傍へ行って坐った。
故郷 (新字新仮名) / 太宰治(著)
と、女医じょいサクラ博士は、すぐこたえた。
三十年後の東京 (新字新仮名) / 海野十三(著)
墨染の麻の法衣ころもれ破れななりで、鬱金うこんももう鼠に汚れた布に——すぐ、分ったが、——三味線を一ちょう盲目めくら琵琶びわ背負じょい背負しょっている、漂泊さすら門附かどづけたぐいであろう。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)