“除目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じもく82.4%
ぢもく17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次に春曙抄本は、「ころは」に続けて、正月一日、七日、八日、十五日、除目じもく、三月三日、四月の祭りなどの年中行事や自然を描写している。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
左大臣も源氏もあわてて退出して来たので、除目じもくの夜であったが、このさわりで官吏の任免は決まらずに終わった形である。
源氏物語:09 葵 (新字新仮名) / 紫式部(著)
将平員経のみではあるまい、群衆心理に摂収されない者は、或は口に出していさめ、或は心に秘めて非としたらうが、興世王や玄茂が事を用ゐて、除目ぢもくが行はれた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
男の父は今度の除目ぢもくに、陸奥むつかみに任ぜられた。男もその為に雪の深い奥へ、一しよに下らねばならなかつた。勿論姫君と別れるのは、何よりも男には悲しかつた。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)