“除”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
41.3%
21.8%
20.8%
のぞ8.3%
1.4%
はず1.2%
よけ1.2%
0.4%
のけ0.4%
はづ0.4%
(他:14)2.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“除”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.4%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
先に這入つた年上の僧が目食めくはせをすると、あとから這入つた若い僧が五郎兵衛を押しけて戸締とじまりをした。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
もし、つまらない事情であなたと私と喧嘩したぐらいでは、なか/\あなたのこの影響は私からけ切れるものではありません。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
この数学の教師はまだ若い時に、暖炉の灰けにかかっていた女中の着物をある日見て、そのためにその女を思うようになった。
殺される十日程前、夜中やちゅう合羽かっぱを着て、傘に雪をけながら、足駄がけで、四条から三条へ帰った事がある。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
老人は早速その田を耕して稲を植えた。そして、熱心にはぐさったり肥料をやったりしたので、稲はよくみのった。
位牌田 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
出やうがはやいと魔劫まごふれないから何時いつかはこれをもつて居るものにわざはひするものじや
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
有毒うどく雜木ざつぼくこれらの境界さかひの内に滿つれば、今はたとひ耕すともたやすくのぞき難からむ 九四—九六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「幸七と孫作は死體を抱き起してゐますから、此二人は一番ひどく、若い女共をのぞけば少しつづは皆んなが附いてゐましたよ」
恐しさ、怪しさより、勿体なさに、慌てて踏んでいる足をけると、我知らず、片足が、またぐッと乗る。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
衝立ついたてで隠してあった様子です。今は衝立をけたので、廊下の隅の甲冑が見えて居ります」
笑う悪魔 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
思わずそこへ出て来たように声を掛けながら、節子は暗い格子戸の内から日中でも用心のために掛けてある掛金をはずしてくれた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
裏へぬきを打ってはずしのできるようにこしらえたすかしの板敷を、絶間なく知らない人が往ったり来たりした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一八二一年シャムに往った英国使節クローフォードは、シャム王の白象べやに二猴をも飼えるを見問うて象の病難よけのためと知った由。
「お前さんがこの頃また毎晩色ものの寄席へくのはやっぱりそこらの地震よけから割出したもんだね。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すなわち鬚をり髪を剃って身に袈裟を着けてはいるが戒を持することのない名ばかりの僧侶になる。
親鸞 (新字新仮名) / 三木清(著)
西陽をけるための日除けも汚点だらけで、壁にも処々地図のような雨漏りの跡があります。
耳香水 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
それでは一番い物をおのけになるのです。8020
岩村男は洋行帰り当時は、洒脱な交際ぶりと諧謔交おどけまじりの口上手と無学者ばかりの美術界に幾らか本を読んでゐる、もしくは本が読めるといふので重宝がられて、自分でも下手な絵の方はそつちのけに、美術の批評家になりすましてしまつた。
壁に懸けてある外套ぐわいたうはづして着たのも、帽子を冠つたのも、着る積りも無く着、冠る積りも無く冠つたので、丁度感覚の無い器械が動くやうに、自分で自分のることを知らない位であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
院長がそれをはづして、凸面のレンズでランプの光線を注ぎながら、柄の附いた正方形の金屬板の穴から覗いて目の中を調べる際に、冷吉は僅に、院長の、髮を短く毬栗にした、薄黒い顏の色と、カーキー色の上つりと
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
かしこし、をな殺したまひそ。このところきては、あだところに行かじ。また我が父大國主の神の命に違はじ。八重事代主の神のみことに違はじ。
ここに天皇見けたまひて、問はしめたまはく、「このやまとの國に、あれきてまた君は無きを。今誰人かかくて行く」と問はしめたまひしかば、すなはち答へまをせるさまも、天皇のみことの如くなりき。
おもむろに沈んで行く黒い舟には、狸が乗つてゐるのではなからうか。
かちかち山 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
四〇 は無し。
代助は其夜そのよすぐたうと思つて、グラツドストーンのなか門野かどのに掃さして、携帯品をすこんだ。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
青きもの摘む子らならしざる寄せて石炭殻は指に掻き
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
国事おおやけに関する暗撃果合いや、新刀あらもの試し辻斬の類をかした土民人情の縺れから来る兇行の因に五つある。
シテ見ると一夫一婦の説も隠然いんぜんの中には随分勢力のあるもので、ついては今の世に多妻の悪弊をのぞいて文明風にするなんと論ずるは野暮やぼだと云うような説があるけれども、畢竟ひっきょう負借まけおしみの苦しいげ口上で取るに足らない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
れがかえって不幸で、本人はい気になって、酒とさええば一番きに罷出まかりでて、人の一倍も二倍も三倍も飲んで天下に敵なしなんて得意がって居たのは、返す/\もはずかしい事であるが、酒の事をのぞいてそのほかになれば、私は少年の時からい加減な摂生家といってもよろしい。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
落日の華やかさもなく、けさがたからの風は蕭々しょうしょうと一日じゅう吹き続けたまま暮れて行くのであるが、翁には心なしか、左手の垂れ雲の幕の裾が一二尺かすのぞかれて行くように思われた。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
この雑音は、電波それ自身にまじっている雑音であった。その雑音をはぶくうまい方法を隆夫は知っていたから、早速さっそくその装置を持って来て、取付けた。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ここに天皇、高山に登りて、四方よもの國を見たまひて、りたまひしく、「國中くぬちに烟たたず、國みな貧し。かれ今より三年に至るまで、悉に人民おほみたから課役みつきえだちゆるせ」とのりたまひき。
美禰子の顔や手や、えりや、帯や、着物やらを、想像にまかせて、けたりったりしていた。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あれはね、いいかい、這般しゃはん瑣事さじはだ、雪折笹にむら雀という処を仕方でやったばかりなんだ。——わりの二の段、方程式のほんの初歩さ。人の見ている前の所作なんぞ。——望む処は、ひけ過ぎの情夫まぶの三角術、三蒲団の微分積分を見せたかった……といううちにも、何しろ昨夜ゆうべは出来が悪いのさ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
げきの名分を、君側クンソクカンノゾク、というところへ持ってゆくのは、いつのばあいでも、むほん人が世のていをつくろう口実ときまっている。はや一日とて、猶予あるべきではない」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「則、重ねて誓ひて曰はく、東に出づる日更に西に出で、且、阿利那礼河アリナレガハの返りて逆に流るゝホカは、及び河の石昇りて星辰と為るに非ずば、殊に春秋の朝を闕き怠りて梳鞭の貢をめば、天神地祇共にツミし給へ」とある。