“匕首”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいくち60.4%
あひくち32.0%
ひしゅ3.3%
ひしゆ1.3%
どす1.0%
プニャアレ0.7%
ひっしゅ0.3%
アイクチ0.3%
ナイフ0.3%
ピジョウ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真新しい紅白の鈴の緒で縛り上げられた中年者の男が、二た突き三突き、匕首で刺されて、見るも無慙な死にようをしているのです。
眞新しい紅白の鈴ので縛り上げられた中年者の男が、二た突き三突き、匕首されて、見るも無慙な死にやうをして居るのです。
か、熱か、匕首、寸鉄にして、英吉のその舌の根を留めようとったが、咄嗟に針を吐くあたわずして、主税は黙ってを握る。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
渡すとき、自分は刃の方を持ち、武蔵には石突の方を向けて出した。匕首にしてゐた武蔵も、思はずハツと平伏して、薙刀を押し頂いたのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
刹那、匕首が閃めいた。綱五郎が抜刀て飛びかかったのである。再度悲鳴が聞こえた時には、生首を銜えた男の手に、血まみれの匕首が持たれ、その足許に綱五郎が斃れていた。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それからコルシカ特有の匕首を実によく使います。そっとうしろから忍び寄って、これぞと思う生物の肩胛骨のところへ、威勢よくそいつを突き通す。
ノッソリテ、タタキノク、バタットヤッテ、ウムヲワサヌ。五百枚良心ヨ、ナド匕首ノゾカセタルノケチナ仇討精進馬鹿テヨ。島崎藤村島木健作
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
しかも爪ほどのさの恐るべき鋭利な匕首を仕懸けた、純金の指環を取って、これを滝太郎の手に置くと、かつて少年の喜ぶべき品、食物なり、何等のものを与えてもついぞ嬉しがったのない
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼はそう思うと、匕首を出しいいように入れ直し、手探りで拳銃の弾丸を調べて、見廻りの足音の過ぎるのと一緒に、床下を這い出そうとした。が、彼はもう一歩という所で大地にひれ伏した。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)