“馬鹿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばか94.9%
こけ1.4%
うましか0.9%
とろ0.5%
イジオット0.5%
ウスラ0.5%
ドゥラチキー0.5%
バカ0.5%
フール0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
娘売らぬ親を馬鹿ばかだとは申しがたそろへども馬鹿ばか見たやうなものだとは申得まうしえられそろ婿むこを買ふ者あり娘を売る者あり上下じやうげ面白き成行なりゆきそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
「こげえな家が何でえ! 畜生! 夜もねねえでかせいだんなあ何のためだ、ひとう馬鹿こけにしてけつかる」
田舎風なヒューモレスク (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
『吉さんだって少しは案じ事もあろうよ、案じ事のないものは馬鹿ばか馬鹿うましかだというから。』
置土産 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
行き詰まって金の鯱の鱗を剥がす策略をめぐらしているのか、それとも一区で五銭払うのは馬鹿とろくさいと考えているのか、僕には一寸判断がつき兼ねた。ところへ停留場で又一人の商人体しょうにんていが乗り込んだ。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
その馬鹿イジオットなところを、ちょいとお目にかけようと思って、こうしてここに突っ立っているのさ。……いやはや、急々如律令きゅうきゅうにょりつれい……山谷さんやを漕ぎだすと、いきなり、ドッと横ッ吹きの大土砂降おおどしゃぶり。
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
馬鹿ウスラげな。あんたが食べられて了いなれや」
ノッソリテ、ハエタタキノゴトク、バタットヤッテ、ウムヲワサヌ。五百枚ゴヒャクマイ良心リョウシンイマヨ、ナド匕首アイクチノゾカセタルテイノケチナ仇討アダウ精進ショウジン馬鹿バカテヨ。島崎藤村シマザキトウソン島木健作シマキケンサク
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「呆気は馬鹿フールだね。英語の方に余計似ている」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)