“馬鹿者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばかもの63.6%
フール18.2%
ガナツシユ9.1%
イディオット9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆゑ日本國中につぽんこくちう人民じんみん此改暦このかいれきあやしひとかなら無學文盲むがくもんまう馬鹿者ばかものなり。これをあやしまざるものかなら平生へいぜい學問がくもん心掛こゝろがけある知者ちしやなり。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
その夢の中の私の言葉が、今でも時時聞える時、私は可笑しさに轉がりながら、自分の中の何所かに住んでる、或る「馬鹿者フール」の正體を考へるのである。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
「宰相は吾が国で一番えらい馬鹿者ガナツシユですね。」
「ではパット、あの馬鹿者イディオットについては、これだけのことを云っておこう。さる侯爵マルキスだ——とね」と言葉少なに云うのでした。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)