“平生”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
へいぜい42.4%
いつも27.3%
ふだん19.4%
ひごろ3.6%
いつ2.7%
つね1.5%
へいせい1.5%
かねがね0.3%
しよつちゆう0.3%
つねづね0.3%
(他:2)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“平生”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 彫刻 > 彫刻史 各国の彫刻14.6%
文学 > 中国文学 > 小説 物語11.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
平生へいぜいお前の仕打が水臭い水臭いと思つたも道理だ、始から僕を一時の玩弄物のつもりで、本当の愛情は無かつたのだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それが何に対する憫れみなのか、平生へいぜいはいっこう見当が付かないでいたが、今、ひょいと、わかったような気がした。
この発明におやと驚ろいた妻君はそれじゃ、みんなでおとなしく御遊びなさいと平生いつもの通り針箱を出して仕事に取りかかる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そのうちに平生いつもの癖で長くは睡っていられない老婆が眼を覚したところで、おかみさんの室にものの気勢けはいがした。
狐の手帳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
先刻さっき出かけようとして着換えた着物まで、平生ふだんと違ったよそゆきの気持を余分に添える媒介なかだちとなった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
平生ふだんですら、そうなら病気の時はなおさらだ。病気の時に友達が世話をするのは、誰から云ったっておかしくはないはずだ」
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして、平生ひごろの癖の松前追分を口笛でやり乍ら、ブラリ/\と引返して來ると、途中で外套を著、頭巾を目深に被つた一人の男に逢つた。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
当の獲物を射損じたばかりか、事にのぞんで弓弦が切れたのは平生ひごろの不用意も思いやらるるとあって、彼は勅勘ちょっかんの身となった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
或晩、氣弱者のお安が平生いつになく眞劒になつて、天理教の有難い事を父作松に説いたことを、松太郎は今でも記憶してゐる。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
或晩、気弱者のお安が平生いつになく真剣になつて、天理教の有難い事を父作松に説いたことを、松太郎は今でも記憶してゐる。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
不断からさむしい片靨かたえくぼさえ平生つねとは違った意味の淋しさを消える瞬間にちらちらと動かした。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
紋「うむ、今日きょうはお兄上様からお心入こゝろいれの物を下され、それを持参いたしたお使者で、平生つねの五郎治では無かった、誠に使者太儀たいぎ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ただわたくし守護しゅごしているこのおんな(T夫人ふじん)の平生へいせい様子ようすからかんがえてますと
敲音なども、平生へいせい使い慣れた卓子テーブルには早く起り、又諸種の心霊現象も、霊媒自身の居室でやるのが、最も容易に起り易いものである……。
わたくし事も今になりていろいろ勉強の足らざりしをうらみ参らせ候 家政の事は女の本分なればよくよく心を用い候よう平生かねがね父より戒められ候事とて宅におり候ころよりなるたけそのつもりにて参らせ候えども何を申しても女のあさはかにそのような事はいつでもできるように思いいたずらに過ごし参らせ候より今となりてあの事も習って置けばよかりしこの事も忘れしと思いあたる事のみ多く困り入り参らせ候 英語の勉強も御仰おんおおせのこと有之これあり候えばぜひにと心がけ参らせ候えども机の前にばかりすわり候ては母上様の御思召おぼしめしもいかがと存ぜられ今しばらくは何よりもまず家政のけいこに打ちかかり申したく何とぞ何とぞしからず思召おぼしめしのほど願い上げ参らせ候
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
教会へもネ、平生しよつちゆう参りたいツて言ふんで御座いますよ、けれども御存知ごぞんじ下ださいます通り家の内外うちそと、忙しいもンですから、思ふばかりで一寸ちつとも出られないので御座いますから、嬢等むすめどもにもネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
山又山の奥ふかく分入わけいると、ういう不思議が毎々あるので、忌々しいからうかして其の正体を見とどけて、一番退治して遣ろうと、仲間の者とも平生つねづね申合せているけれども、今に其の怪物の姿を見現わした者がないのは残念です。
「あの女って、水神様のことだろう、今まで私の傍にな、こんな梅干爺でも平生つねひごろの心がけがいいからな、神信心をして、嘘をかず、それでみだらな心を起さずさ、だから神様が何時いつでもお姿を拝ましてくださるのだ、あのお池の中に祭ってござる水神様だ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
若者は気軽にて平生へいぜ相撲すもうなどの好きなる男なれば、この見馴みなれぬ大男が立ちはだかりて上より見下すようなるを面悪つらにくく思い、思わず立ち上りてお前はどこから来たかと問うに
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)