“かねがね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
予々46.7%
兼々46.7%
平生3.3%
懸金3.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その友人から予々かねがね日本の事情を聴いて居た惟敬は、身を立つる好機至れりとして、遊説の役を買って出たのである。
碧蹄館の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「これは予々かねがね捜索して居た、拐帯かいたい犯人の権堂賛之助です、本署へ電話をかけて護送の手続をして下さい」
悪人の娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
わたしが今日こそ年一日の暇を取って、訪にょうとは兼々かねがね知らしてあるのに。
取返し物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
其処へ兼々かねがね勝頼の側姦の士と白眼視された長坂、跡部の両人がやって来た。
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
わたくし事も今になりていろいろ勉強の足らざりしをうらみ参らせ候 家政の事は女の本分なればよくよく心を用い候よう平生かねがね父より戒められ候事とて宅におり候ころよりなるたけそのつもりにて参らせ候えども何を申しても女のあさはかにそのような事はいつでもできるように思いいたずらに過ごし参らせ候より今となりてあの事も習って置けばよかりしこの事も忘れしと思いあたる事のみ多く困り入り参らせ候 英語の勉強も御仰おんおおせのこと有之これあり候えばぜひにと心がけ参らせ候えども机の前にばかりすわり候ては母上様の御思召おぼしめしもいかがと存ぜられ今しばらくは何よりもまず家政のけいこに打ちかかり申したく何とぞ何とぞしからず思召おぼしめしのほど願い上げ参らせ候
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
東南の端の座敷に院はおいでになって、隣室の尚侍のいる所との間の襖子からかみには懸金かねがねがしてあった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)