“かねがね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
予々55.3%
兼々39.5%
平生2.6%
懸金2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何か不遜ふそんの言い方をするようですまぬが、彼らぐらいの程度の仕事に止まってはならぬというのが、私の予々かねがねねがいなのである。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
兼々かねがね藤屋氏は経川の労作「マキノ氏像」のために記念の宴を張りたい意向を持っていたが、私の転々生活と共にその作品も持回わられていたので
ゼーロン (新字新仮名) / 牧野信一(著)
うらみ参らせ候 家政の事は女の本分なればよくよく心を用い候よう平生かねがね父より戒められ候事とて宅におり候ころよりなるたけそのつもりにて参らせ候えども何を
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
東南の端の座敷に院はおいでになって、隣室の尚侍のいる所との間の襖子からかみには懸金かねがねがしてあった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)