“へいせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
平静36.4%
平生22.7%
平西9.1%
平靜9.1%
弊政9.1%
平城4.5%
平姓4.5%
弊制4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時分じぶん不安ふあん焦燥しょうそう無念むねん痛心つうしん……いまでこそすっかり精神こころ平静へいせいもどし、べつにくやしいとも、かなしいともおもわなくなりましたが
こちらの世界せかいてからの私達わたくしたち全然ぜんぜん飲食いんしょくをいたしませぬので、したがってこまかいことはわかりませぬが、ただわたくし守護しゅごしているこのおんな(T夫人ふじん)の平生へいせい様子ようすからかんがえてますと
と、よく見ると、みな魏旗であり、一きわ目立つくれないの大旗には、金繍きんしゅうの文字あざやかに、平西へいせい都督驃騎ひょうき将軍司馬懿しばいと読まれた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、有難いことに、つゞいて起つた出來事にも、落着いた平靜へいせいな氣持で對することが出來たのだ。
旧来の弊政へいせいにして、悪いところは、どしどし革廃を命じた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
でも、彼の心のふさぎのむしは痕を潜めて、唯、まるで今歩いてゐるのが、大日本おほやまと平城へいせい京でなく、大唐だいとうの長安の大道でゞもある様な錯覚が押へきれない。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
抽斎は平姓へいせいで、小字おさなな恒吉つねきちといった。人と成ったのちの名は全善かねよしあざな道純どうじゅん、また子良しりょうである。そして道純を以て通称とした。その号抽斎の抽字は、もとちゅうに作った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
かかる私政に服従するの義務何処いずくにかあらん、この身は女子なれども、如何いかでこの弊制へいせい悪法を除かずしてむべきやと、しょうは怒りに怒り、はやりに遄りて、一念また生徒の訓導に意なく
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)