“しよつちゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シヨツチユウ
語句割合
始終50.0%
始中終13.6%
初中終9.1%
平素4.5%
終始4.5%
四六時中4.5%
始終中4.5%
平生4.5%
日常4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片目の小さい、始終しよつちゆう唇をめ廻す癖のある、鼻の先に新聞記者がブラ下つてる様な挙動やうすや物言ひをする、可厭いやな男であつた。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
此話を進めてゐて始中終しよつちゆう、気にかゝつてゐる事がある。私の話振りが、或は読者をしておほくにぬしの実在を信じさせる方へ/\と導いてゐはすまいか、といふ事である。
万葉びとの生活 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
どうぞ一番に住所ところを知せてくれ、初中終しよつちゆう旅を出行であるいてゐる体だから、ぢき御機嫌伺ごきげんうかがひに出ると、その事をあんなに懇々くれぐれも頼んでゐましたから、後で聞いたら
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
僕がういふ科学書生で、平素しよつちゆう其方そつちの研究にばかり頭を突込んでるものだから、あるひは僕見たやうなものに話したつて解らない、と君は思ふだらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「死」といふ奴を眼前めのまへに置いて、平素しよつちゆう考へて居るんですからなあ。彼の先生の書いたものを見ても、何となく斯う人に迫るやうなところがある。あれが肺病患者の特色です。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
堅い基督信者クリスチヤンで、終始しよつちゆう神様のおそばに居過ぎたせゐで、つい人間の事を忘れてしまつたらしい。
肉体からだは余り達者では無く終始しよつちゆう肺病に苦しんでゐた。
が、此源助が、白井様の分家の、四六時中しよつちゆうリユウマチでてゐる奥様に、或る特別の慇懃いんぎんを通じて居た事は、誰一人知る者がなかつた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
鎮守の境内で、鬼事おにごとを為る時、重右衛門は睾丸が大いものだから、いつも十分に駆ける事が出来ず、始終中しよつちゆう鬼にばかりつて居たといふ事と、山茱萸やまぐみを採りに三峯に行つた時
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
平生しよつちゆう参りたいツて言ふんで御座いますよ、けれども御存知ごぞんじ下ださいます通り家の内外うちそと、忙しいもンですから、思ふばかりで一寸ちつとも出られないので御座いますから、嬢等むすめどもにもネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「何の、貴女あなた」と、お熊は刺しつ「日常しよつちゆういらつしやるお客様でネ、家内同様の方なんですから、気兼も何もありやしませんよ、山木の御家内なら、いつ同席いつしよに御馳走にならうつておつしやるんですよ、 ...
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)