初中終しよつちゆう)” の例文
ミハイル、アウエリヤヌヰチも猶且やはり初中終しよつちゆう、アンドレイ、エヒミチを訪問たづねてて、氣晴きばらしせることが自分じぶん義務ぎむ心得こゝろえてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
どうぞ一番に住所ところを知せてくれ、初中終しよつちゆう旅を出行であるいてゐる体だから、ぢき御機嫌伺ごきげんうかがひに出ると、その事をあんなに懇々くれぐれも頼んでゐましたから、後で聞いたら
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
顏色かほいろ蒼白あをじろく、姿すがたせて、初中終しよつちゆう風邪かぜやすい、少食せうしよく落々おち/\ねむられぬたち、一ぱいさけにもまはり、往々まゝヒステリーがおこるのである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
その事が初中終しよつちゆう苦になる所為せゐで気をいためるから体にもさはるのぢやないかと、さう想ふのです
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「私はあんな奴に自由に為れるのはさて置いて、これまでの縁を切るくらゐなら死んだ方がましだと、初中終しよつちゆう言つてをりますんですから、あんな奴に身をまかせるの、不好いやは知れてゐます」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)