“直”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
24.3%
すぐ18.5%
ただ7.7%
ただち7.5%
7.1%
なお6.3%
じき6.1%
じか3.3%
なほ3.2%
2.5%
(他:186)13.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“直”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語26.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)11.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
旅先きでの簡単な結婚式にもせよ、それを済ましたあとの娘を、ぐに木下にたくするのが本筋であると思ったからである。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「主事!」とふたたび邦夷は阿賀妻に呼びかけた、「ぐに、その――判官どのとやらに乞うてみようではないか、早いがよい」
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
が、その内に眼の下の部落からは、思いもよらない火事の煙が、風のえた中空なかぞらへ一すじまっすぐに上り始めた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「先程からお座敷ではお待兼でゐらつしやいますさうで御座いますから、すぐ彼方あちらへおいであそばしますやうに」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
やがてまた吹き来し強き順風に乗じて船此地を発し、暮るる頃函館はこだてに着き、ただちに上陸してこの港のキトに宿りぬ。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼はただちにその穴を見出して、蛇のようにもぐり込むと、暗い中であたかの市郎に出逢ったのであった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
裁判の執行ほ数日のかんあり、乞ふ今夜ただちに校訂に着手して、之を両兄に託さん入獄ののち之を世に出だせよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
かの時の、そのより、ただちに小親に養われて、かくすこやかに丈のびたる、われは、狂言、舞、謡など教えられつ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「犬か狼かいずれきに彼奴きゃつの正体は解るだろう。……見たまえ見たまえ回鶻ウイグル人が、猛獣の檻を開いたから」
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
下女「そうかネ、それだらちっと遊びにお出でなさえ、き此の先の三藏と云うと知れますよ、質屋の三藏てえば直き知れやす」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
としをとってからは、ますますものぐさになって、たおれているばしをなおすのもめんどうがったのであります。
ものぐさじじいの来世 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ただし x2+y2=r2はいかな円でも円でさえあればあらわしているのだから、とりなおさず円の概念に当ります。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夢心地にも狼狽あわてて又吸付いて、一しきり吸立てるが、じきに又他愛なく昏々うとうととなって、乳首が遂に口を脱ける。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
けれど、その後便利な世の中になって、写真版などで見たものは、その時はよく覚えていても、じきにすっかり忘れてしまいます。
婆さんが出てから振返って見ると、朱塗りの丸盆の上に椀と飯茶碗と香物がのせられ、箱火鉢の傍の畳にじかに置いてあった。
明るい海浜 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
牛ノ首からじかに茶臼岳に上るのは、岩が危険なので、安全を期する為には西側をからみ、荷置場に出て頂上に向う方がよい。
サベルリオ、アルリオ及びあたかも劒の如く聖書をうつしてそのなほき顏をゆがめし愚者またしかり 一二七―一二九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しかしてこれをばいと賤しと判ずる心を我はいと善しと認む、思ひを他の物にむくる人はげになほしといふをえむ 一三六―一三八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「坊ちやん、待つてらつしやいましよ。今きこれを洗つて了ひますからね。あのさつきの人形のお相撲はどうなさいまして?」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
『それはさうで御座ございますが、最早もうきお帰りになりませうから。』とふさくまで止めやうとした。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
おおかすでございましたから早四郎は頬をふくらせてってく。五平はたゞちにお竹の座敷へ参りまして。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
たゞち空隙くうげきつてます/\其處そこちからたくましくした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
代助は、出立しつたつの当時、新夫婦を新橋の停車場に送つて、愉快さうに、ぢき帰つて来給きたまへと平岡の手を握つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
貫一が入れば、ぢきに上るとひとし洗塲ながし片隅かたすみに寄りて、色白きそびら此方こなたに向けたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
河水かはみづるゝこと八分目はちぶんめ用意よういをはればたゞちにはしりて
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
積薪せきしんおもはず悚然ぞつとして、たゞちに衣冠いくわんつくろひ、わかよめはゞかりあり
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あの辺はこことちがって周囲がちょくで物価もやすいし、そちらへ多分歩いてゆける位かもしれず、本当にわるくないでしょう。
辰は無言だった。三次はかっとして、この野郎っ、ちょくに申上げねえかっ、と呶鳴ろうとしたが、何思ったかにこりと笑って、
女「毎日めえにちなんかえりも行ったり来たりして居りやすから、もうが極ってるでがす、六十五せねでがんす」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さて、祖母としよりの話では、古本屋は、あの錦絵にしきえを五十銭からを付け出して、しまいに七十五銭よりは出せぬと言う。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
座蒲団なんてえものもなく、荒削りの松板にぢかに坐っている上にあっちこっちにぶっつけるもんだから頭じゅうこぶだらけ。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
さう言つて、西郷にぢか談判をして、この薩長秘密攻守同盟を締結させたのである。慶応二年一月二十一日のことである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
湯気ゆげなかに、ビール、正宗まさむねびんの、たなひたならんだのが、むら/\とえたり、えたりする。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
此処は大黒屋のと思ふ時より信如は物の恐ろしく、左右を見ずしてひたあゆみにしなれども、生憎あやにくの雨、あやにくの風、鼻緒をさへに踏切りて
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
四年には瑞長の長男敬太郎ちよくが生れた。「天保四癸巳四月二日誕生、母青木氏女」と云つてある。瑞英の初孫である。此年瑞英四十七歳であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
尾藤孝肇びとうかうてう曰ふ、律義りちぎとはけだちよくにして信あるを謂ふと。
さやがさらとなり、いつがイツ、むがの義だ、と解せられると、「なゝさら やさら」と、形の展開して行くのは、スグであらう。
河童の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さつと――汗。全身に流れる冷さを覺えた。コハい感情を持つたことのないあて人の姫は、スグに動顛した心を、とり直すことが出來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
そして三野國の狐のあたひらが根本はこれなりとあるが、これは諸書にも引かれてゐるであらうからかなり知られてゐるかもしれない。
春宵戯語 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
そこで、この野干やかんの生んだ子を岐都禰きつねといふ名にし、姓を狐のあたひとした。
春宵戯語 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
少しおくれて東京から高田浪吉なみきち、辻村なほしの両君が立ち、神戸から加納暁かなふあかつき君が立つた。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
「六日。(九月。)洞谷来飲。同人悴なほし今日より入学。」吉田洞谷の子直が棠軒の弟子となつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
売淫がぴつたりはまるやうな女も、世間にはないことでもないのだし、水商売にのみ適した女もない訳ではなかつた。
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
気持にぴつたり来なかつた。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
大鷦鷯尊、倭ノアタヘ祖麻呂を召し上げて、其正否を問はれた時、「私は存じません。唯、臣の弟吾子籠アコゴ、此事を知れり」と奏上した。
此「狐アタヘ」まで溯れば、まづ日本に於ける狐と人との交渉の輪郭は話し得たことになる。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その光りで照し出されたのは、あさましくスサんだ座敷だけでなかつた。荒板の牀の上に、薦筵コモムシロ二枚重ねた姫の座席。其に向つて、ずつと離れた壁ぎはに、板敷にヂカに坐つて居る老婆の姿があつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その光りで照し出されたのは、あさましくスサんだ座敷だけでなかつた。荒板の牀の上に、薦筵コモムシロ二枚重ねた姫の座席。其に向つて、ずつと離れた壁ぎはに、板敷にヂカに坐つて居る老婆の姿があつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
後世の因明論理や儒者の常識を超越した社会現象は、皆、此即位又は元旦の詔旨(のりとの本体)のナホす、と言ふ威力の信仰に基いてゐるのだ。
神又は神に近い生活をする者を、ナホ人から隔離するのがたなの原義で、天井からなりと、床上になりと、自由に、たななるものは、作る事が出来た訣である。
たなばたと盆祭りと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
されども今夜ふところにせる百金は、尋常一様の千万金にあたいするものにして、渠が半身の精血ともっつべきなり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そんな空気が、なにせ工事の現場がさほど遠くはない上に、れいのやまとあやあたいのやからとは平ぜい往来の頻繁なこの宮の舎人をつとめてゐるだけに尚さら、小黒の胸にはひしひしと感じられるのだつた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
この外続日本紀神護景雲元年三月には、近衛将曹従六位下勲六等間人直はしひとのあたえ足人という名も見えて、あたえ姓の家もあった。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
この時に大和のあやあたえの祖先のアチのあたえが、天皇をひそかに盜み出して、お馬にお乘せ申し上げて大和にお連れ申し上げました。
『そら分りまんがな、ぢつきに。……カザがしますよつて、えカザや。……んぼ隱れなはつても、あきまへんで。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
『あゝ、しんど。……此頃はちよツとも歩きまへんよつて、ちいと歩くと、ぢつきに疲勞くたぶれますのや。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
負傷ふしやうなをる、しかし、精巧せいかうじうこはしたならば、それはなをらない。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
養生やうじやう二には運動うんどうくすりそろうてやまひなをるものなり
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
秋づけば、「水草ミクサノ――尾花の類――花乃阿要奴蟹ハナノアエヌカニ」思へど、知らじ。タヾに逢はざれば(同巻十)
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
尾張にタヾに向へる、尾津ヲツの崎なる一つ松、あせを。ひとつ松 人にありせば、大刀けましを。キヌ着せましを。一つ松、あせを(景行記)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
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