“直”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
25.2%
すぐ17.9%
ただ8.2%
7.2%
ただち7.0%
なお6.2%
じき5.9%
なほ3.7%
じか3.1%
2.7%
ぢき1.8%
たゞち1.7%
たゞ1.6%
ちょく1.0%
1.0%
ぢか0.7%
ひた0.7%
ちよく0.4%
スグ0.3%
あたひ0.2%
なほし0.2%
アタヘ0.2%
ぴつた0.2%
ヂカ0.2%
ナホ0.2%
あたえ0.1%
あたい0.1%
ぢつ0.1%
なを0.1%
タヾ0.1%
タヾチ0.1%
チョク0.1%
あたへ0.1%
ずつ0.1%
ただし0.1%
ぴった0.1%
アタヒ0.1%
あた0.1%
いそ0.1%
じっ0.1%
すなほ0.1%
すんぐ0.1%
そご0.1%
たゞし0.1%
0.1%
なおす0.1%
なおっ0.1%
なおり0.1%
ばつた0.1%
0.1%
ぴっ0.1%
まこと0.1%
ろく0.1%
0.1%
タダ0.1%
タダチ0.1%
0.1%
ナオ0.1%
ヒタ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『お前が出抜だしぬけに入って来たので、私はだれかと思った。おゝ喫驚びっくりした。』とぐ床をしかして休んでしまいました。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「青木の変死は、偶然だと云えばそれまでだが、僕は死んだと聞いたとき、ぐ自殺じゃないかと思ったよ。」と、一番ふとっている男が云った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
兎角とかくコチンコチンコセコセとした奴らは市区改正の話しを聞くとすぐに日本が四角の国でないから残念だなどと馬鹿馬鹿しい事を考えるのサ。
ねじくり博士 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そして暫くしてその姿が急に見えなくなったかと思うと、すぐに再び現われて下にいた自分達に大声で亜太郎の死を知らせたのだと戸田がつけ加えた。
闖入者 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
寒く潤沢じゅんたくを帯びたる肌の上に、はっと、一息懸ひといきかけたなら、ただちにって、一朶いちだの雲を起すだろうと思われる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ただちに西北に向ひて、今尚いまなほ茫々ぼうぼうたるいにしへ那須野原なすのがはられば、天はひろく、地ははるか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
だが、この可憐なエゴイストはきに寝息を立て始めた。そして眠りが蒲団を引被っていた手をゆるめると、京子の顔は蒲団からあらわに出た。
春:――二つの連作―― (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
瓜番小屋は、ああ、ああ血の池に掛けた、桟敷のように、くろがねが煙りながら宙に浮く。……知らなかった。——き近い処にあったのです。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
足軽が平士ひらざむらいに対し、徒士かち大臣たいしんに対しては、ただちにその名をいうを許さず、一様に旦那様だんなさまよび
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
また飛鳥山あすかやまより遠く日光にっこう筑波つくばの山々を見ることを得ればただちにこれを雲の彼方かなた描示えがきしめすが如く
かれは、竹刀しないなおして、小僧こぞうさんのほうたのでした。はやくもそれをった新吉しんきちは、
はととりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
トしきり重吉のひざにもたれて笑っていたお千代は坐りなおって、「それさえ大丈夫なら安心だわ。楽しみ半分にいいじゃありませんか。」
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
なあに、正体を見れば、閑古鳥にしろ、じきそこいらの樹の枝か葉隠れに、翼を掻込かいこんだのが、けろりとした目で、ひまかして
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あら! ……」と忽ち機嫌を損ねて、「だから阿母かあさんは嫌いよ。じきああだもの。尋常ただのじゃ厭だって誰も言てやしなくってよ。」
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
前方まへがたすこしお行義ぎようぎなほしてお給仕きふじられるやうこゝろがけておれとずば/\といふに
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「やあ、御馳走だな」と云ふと、直木は、すぐずまひをなほして、挨拶をした。誠太郎はくちびるふちらしたまゝ、突然、
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「親の半兵衛はいよいよお吉と福松を、一緒にする気だったようで、容易にウンと言わないお吉に、本人の福松がじかに逢ってみる気になったんでしょう」
この句の眼目は「露ぬれて」の一語にある。これあるによって現在鳴子の縄を手にする場合の実感が、じかにわれわれにも伝わって来るのである。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
「親の半兵衞はいよ/\お吉と福松を、一緒にする氣だつたやうで、容易にウンと言はないお吉に、本人の福松がかに逢つて見る氣になつたんでせう」
この間も、選名術の先生に私のことを見て貰うたついでに聞いてやつたら、福島福造といふ名と四十四といふ年を言うただけで、先生はきに、
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)
例の如く湯にりて、あがればぢきぜん持出もちいで、あかしも漸く耀かがやきしに、かの客、いまだ帰りず、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
なんだか知れませぬが井戸端ゐどばたに水がつてあつたのをこぼしてもつましたが、ナニぢきに明けてお返しまうします。
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
若し通途つうづの説を以て動すべからざるものとなして、たゞちに伊沢氏の伝ふる所を排し去つたなら、それは太早計たいさうけいではなからうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
愚弟たゞちに聞きれて、賢兄にいさんひな/\と言ふ、こゝに牡丹咲の蛇の目菊なるものは所謂いはゆる蝦夷菊えぞぎく也。
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さて松川に入塾して、たゞちに不開室あかずのまを探検せんとせしが、不開室は密閉したるが上に板戸を釘付くぎづけにしたれば開くこと無し。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しばらくしてから、もうなんともないことをつて、あいちやんはたゞちに花園はなぞのかうと决心けつしんしました
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
きょくしりぞちょくにくみし、じゃくたすきょうくじかねば、どうしてもえられぬと云う一念の結晶して
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
庭口からちょく縁側えんがわの日当りにこしおろして五分ばかりの茶談の後、自分をうながして先輩等は立出でたのであった。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さて、祖母としよりの話では、古本屋は、あの錦絵にしきえを五十銭からを付け出して、しまいに七十五銭よりは出せぬと言う。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
是れは例の雑物売払うりはらいのとき道具屋がを付けて丼二つ三分さんぶんと云うその三分とは中津の藩札はんさつぜににすれば十八もんのことだ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「さあ、ぢかに私が言つてもいゝが——。」浅子女史は鴉のやうにぶる/\肩をふるはせながら、柱暦はしらごよみを見た。暦には三月——日と出てゐた。
「ぢや、貴方あなたからぢか御父おとうさんに御話おはなしなさるんですね。それ迄はわたくしだまつてゐた方がいでせう」と聞いた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
湯気ゆげなかに、ビール、正宗まさむねびんの、たなひたならんだのが、むら/\とえたり、えたりする。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
左右さゆうずしてひたあゆみにしなれども、生憎あやにくあめ、あやにくのかぜ鼻緒はなををさへに踏切ふみきりて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
四年には瑞長の長男敬太郎ちよくが生れた。「天保四癸巳四月二日誕生、母青木氏女」と云つてある。瑞英の初孫である。此年瑞英四十七歳であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
貴樣きさま等は書物のむしに成つてはならぬぞ。春日かすがは至つてちよくな人で、從つて平生もげんな人である。貴樣等修業に丁度ちやうど宜しい。
遺教 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
さやがさらとなり、いつがイツ、むがの義だ、と解せられると、「なゝさら やさら」と、形の展開して行くのは、スグであらう。
河童の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さつと——汗。全身に流れる冷さを覺えた。コハい感情を持つたことのないあて人の姫は、スグに動顛した心を、とり直すことが出來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
そして三野國の狐のあたひらが根本はこれなりとあるが、これは諸書にも引かれてゐるであらうからかなり知られてゐるかもしれない。
春宵戯語 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
一首直千金 一首千金にあたひす。
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
少しおくれて東京から高田浪吉なみきち、辻村なほしの両君が立ち、神戸から加納暁かなふあかつき君が立つた。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
「六日。(九月。)洞谷来飲。同人悴なほし今日より入学。」吉田洞谷の子直が棠軒の弟子となつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
大鷦鷯尊、倭ノアタヘ祖麻呂を召し上げて、其正否を問はれた時、「私は存じません。唯、臣の弟吾子籠アコゴ、此事を知れり」と奏上した。
此「狐アタヘ」まで溯れば、まづ日本に於ける狐と人との交渉の輪郭は話し得たことになる。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
売淫がぴつたりはまるやうな女も、世間にはないことでもないのだし、水商売にのみ適した女もない訳ではなかつた。
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
気持にぴつたり来なかつた。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
その光りで照し出されたのは、あさましくスサんだ座敷だけでなかつた。荒板の牀の上に、薦筵コモムシロ二枚重ねた姫の座席。其に向つて、ずつと離れた壁ぎはに、板敷にヂカに坐つて居る老婆の姿があつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
その光りで照し出されたのは、あさましくスサんだ座敷だけでなかつた。荒板の牀の上に、薦筵コモムシロ二枚重ねた姫の座席。其に向つて、ずつと離れた壁ぎはに、板敷にヂカに坐つて居る老婆の姿があつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
後世の因明論理や儒者の常識を超越した社会現象は、皆、此即位又は元旦の詔旨(のりとの本体)のナホす、と言ふ威力の信仰に基いてゐるのだ。
神又は神に近い生活をする者を、ナホ人から隔離するのがたなの原義で、天井からなりと、床上になりと、自由に、たななるものは、作る事が出来た訣である。
たなばたと盆祭りと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
しかるに天皇、吉備きび海部あまべあたえの女、黒姫くろひめという者が美しいとお聞き遊ばされて、し上げてお使いなさいました。
この外続日本紀神護景雲元年三月には、近衛将曹従六位下勲六等間人直はしひとのあたえ足人という名も見えて、あたえ姓の家もあった。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
されども今夜ふところにせる百金は、尋常一様の千万金にあたいするものにして、渠が半身の精血ともっつべきなり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そんな空気が、なにせ工事の現場がさほど遠くはない上に、れいのやまとあやあたいのやからとは平ぜい往来の頻繁なこの宮の舎人をつとめてゐるだけに尚さら、小黒の胸にはひしひしと感じられるのだつた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
『そら分りまんがな、ぢつきに。……カザがしますよつて、えカザや。……んぼ隱れなはつても、あきまへんで。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
『あゝ、しんど。……此頃はちよツとも歩きまへんよつて、ちいと歩くと、ぢつきに疲勞くたぶれますのや。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
負傷ふしやうなをる、しかし、精巧せいかうじうこはしたならば、それはなをらない。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
養生やうじやう二には運動うんどうくすりそろうてやまひなをるものなり
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
尾張にタヾに向へる、尾津ヲツの崎なる一つ松、あせを。ひとつ松 人にありせば、大刀けましを。キヌ着せましを。一つ松、あせを(景行記)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
秋づけば、「水草ミクサノ——尾花の類——花乃阿要奴蟹ハナノアエヌカニ」思へど、知らじ。タヾに逢はざれば(同巻十)
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
(7)便ノ助辭ハ文中多クタヾチニノ意ヲアラハセドモ、元來、便ノ字ハ或ハ「ツイニ」ノ意ヲアラハス助辭ニ用ヒラルヽ事モアリ。
桃花源記序 (旧字旧仮名) / 狩野直喜(著)
この所にては、第一次思想をタヾチにあらはさむとする派のあることを説いたまでゞあるが、どうしても「言語形式」を伴ふ間は、完全に象徴主義を遂行することは出来ないものであるといふに止めておく。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
やはり、どこにか、自分の家をもっている人間の(背負っている)チョクさというところがある。
もし万一、もっとチョクにくらせる場所へ行けたら、或は私にとっても大仕合わせね
ここに天皇、吉備きび海部あまべあたへが女、名は黒日賣くろひめそれ容姿端正かほよしと聞こしめして、喚上めさげて使ひたまひき。
ここに大伴おほともむらじ等が祖みちおみの命、久米くめあたへ等が祖大久米おほくめの命二人、兄宇迦斯えうかしびて
「私は、御母さん、貫一さんに顔が合されないわね。だからくのなら、もうはずにずつと行つてしまひたいのだから、さう云ふ都合にして下さいな。私はもう逢はずに行くわ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「おや、さうで。それではこの下からずつとお宅の方へかれますのね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
青年の父の杉野ただしと云う子爵も、少女の父の唐沢男爵も、共に聞えた貧乏華族である。黄金のほこの前に、黄金の剣の前には、何の力もない人達だった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「あゝそうですか。いや、今日はお招きにあずかって有難うございます。僕は、御存じの杉野ただしの息子です。ここに、いらっしゃるのは、唐沢男爵だんしゃくのお嬢さんです。」
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
追かけて来た人達は、色々にいってお島をなだめたが、お島は箪笥たんすをはめ込んである押入の前にぴった喰着くっついたなりで、身動きもしなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お島はどうしてもぴったり合うことの出来なくなったような、その時の厭な心持を想出しながら、涼気すずけの立って来た忙しい夕暮の町を帰って来たが、気重いような心持がして、店へ入って行くのがはばかられた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
かう言ふ風に、出来るだけの奉仕をするからは、客人たちも、「存分に無条件に、志をおうけ下されて」の意味を、「アタヒ以てはず」で示したのだ。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
アタヒもてはず——
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いにしえの歌よみはもとより咎むるにもあたらず。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
しかし、暫く見詰みつめているとほかの砂と入り交って分らなくなりそうになったのでいそいでまた取り上げた。
(新字新仮名) / 横光利一(著)
あなた僕の履歴を話せっておっしゃるの? 話しますとも、じっき話せっちまいますよ。
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
夢中の汝は、今よりすなほにて、我に眞を打ち明け、ハツバス・ダアダアが事をさへ語り出でぬ。
ばばさん! 丈夫になっていろな。五年や六年位は、すんぐに経って了うもの。そのうちに、鶴だの亀らが大きくなったら、俺家もよくなんべから。」
黒い地帯 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
清「えゝわしゃもうそごに帰りましょう、まことに飛んだ事をおめゝに入れておの毒に思いますが、わぬでも成りませんから詮方しょうことなしにお知らせ申した訳で、くまア念仏ども唱えておりなされ、私ゃ帰りみすから」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「あゝさうですか。いや、今日はお招きにあづかつて有難うございます。僕は、御存じの杉野たゞしの息子です。こゝに、いらつしやるのは、唐澤男爵のお嬢さんです。」
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ときにはもう幾度いくたび勝負しやうぶをした揚句あげくつちのついてのこぼれたやつをけづしたりしてあそびました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
悪しき事あらば折々言教いいおしえて誤をなおすべし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
家来ははかま着用ちゃくよう、殿様の御腰おこしの物を持て、便所の外の廊下にひらなおってチャント番をして居るその廊下は旅館中の公道で、男女往来るがごとくにして
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ひとりなおり今朝けさの腹たち 来
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
朝から酒を飮み、日の暮れぬうちから寢込んで、二人とも夢中になつてゐたもので、少しばかり附いた弟子も、不殘のこらず見限つて離れてしまひ、肩を入れた近所の若い者も、ばつたり足を絶つて了つた。
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
熊笹を蹈み分けて、馬の背のような尾根をた上りに登って行く、登るに随うて大樹が次第に稀疎となって、熊笹がだんだん勢をたくましゅうして来る、案内の人夫連は間断なく熊笹や灌木を切り明けて進む、蹇々けんけんして歩行の困難のことは筆紙にはとても尽し難い
平ヶ岳登攀記 (新字新仮名) / 高頭仁兵衛(著)
目と目とぴったりと合う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それを伴れて使が小月氏国へ還ると、国の諸臣議すらく、仏鉢はまことに貴く王これをあがむるはもっともだが、かの木菟入ずくにゅうこそしからぬ、あんなありふれた坊主を一億金代りに受け取ったは大勘違いでなかろうかと。
掃除をしてくれたのに礼もろくに言わなかったっけ。
松原マヂバラぐだ。
津軽地方特有の俚諺 (新字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
連合艦隊司令長官命令。×領ハワイ島パール軍港ニ集リタル×ノ大西洋及ビ太平洋合同艦隊ハ、吾ガ帝国領土占領ノ目的ヲ以テ、今ヤ西太平洋ニ出航セントセルモ、ハワイ根拠地ノ防備ニ一大欠陥アルヲ発見セリ。ヨリテタダチニ二個師団ノ陸兵及ビ多数武器ヲ大商船隊ニ乗セ、パナマ運河ヲ通過シテハワイヘ向ケ出発セシメタリ。
太平洋雷撃戦隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
菟楯(イ)・宇多手(ロ)・得田(ハ)・得田(ニ)・宇多弖(ホ)とあつて、ウタヽと訓まぬ方が正しい。
言語の用語例の推移 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
自省ジセイナオケレバ千万人センマンニンエドモ、——イヤ、握手アクシュハマダマダ、ソノタテノウラノ言葉コトバヲコソ、「自省ジセイナオカラザレバ、乞食コジキッテモ、赤面狼狽セキメンロウバイ被告ヒコク罪人ザイニン酒屋サカヤム。」
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
人間のヒタ面で行ふものとしては、牛系統のものと、簓・編木ビンザヽラ系統のものと、二つに分つ事が出来ます。
信州新野の雪祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)